おせっかいながら、こういう新聞広告が。

残念といえば残念である。他の先進国と伍していく上で、手軽な原子力発電が使えなくなるのは厳しい。
しかし、日本という国、首都圏直下型地震がどうの、南海トラフがどうの、といっている国である。あちこち地震の巣窟だ。その上に原発を造るのなんて、やはり無理なんだ。
厳しさが増そうとコストがかかろうと、原発抜きでどうするかを考えなければならない。
ところで・・・
通販、通信販売という商形態がある。今、日本の通販の商い規模は、5兆4000億円である。大きい。アマゾンはじめネット通販が多くを占めている。
幾つもの業界紙がある。長い年月を誇る週刊の業界紙もある。その昨年秋の業界紙「通販新聞」と「日本流通産業新聞」に、こういう意見広告が掲載された。
スペースは、半3(3段の半分)。”原発にさよなら 今すぐ。”、というもの。

昨年9月の意見広告、”原発にさよなら 今すぐ。{その1}”。
カタログハウスの広告である。

昨年10月の意見広告、”原発にさよなら 今すぐ。{その2}”。
カタログハウス、20年ほど前、100歳を迎えた”きんさんぎんさん”のテレビCMで評判をとった。

昨年11月の意見広告、”・・・・・ 今すぐ。{その3}”。
旧ソ連のチェルノブイリの原発事故の後、カタログハウスは18年間にわたりチェルノブイリの子どもたちへの支援を続けた。この間、4億7000万余円の支援金をチェルノブイリへ届けた。

昨年12月の意見広告、”・・・・・ 今すぐ。{その4}”。
カタログハウス、昨年の年商300億円、早稲田の露文を出た斎藤駿が創業した。『通販生活』という通販カタログの発行元である。『通販生活』、単なるカタログではない。鋭いビジネス感覚と斎藤駿の思想哲学をコラボレートしたもの。成功した。
斎藤駿、卓越した経営者であると共に、筋金入りのオールドレフティーでもある。護憲、環境問題、反原発、・・・、自らの立ち位置を鮮明にしている。この半3の意見広告もそのひとつであろう。
他にこういうことをしている人や企業はあるのかな。私は知らない。
東日本大震災により引き起こされた福島第一原発1号炉の爆発から丁度3年、おせっかいながら、カタログハウスの意見広告を勝手に拡散する。