3年が過ぎた。

死者、行方不明者合計18500余人。あの日から3年が経った。

国立劇場での政府主催の東日本大震災追悼式、3度目となる。
このすぐ後、午後2時46分、黙祷。
3年前のこの時刻、私は遅い昼飯を食べていた。凄い揺れに驚いた。その1時間ばかり後、東北三陸沿岸の町々が津波に襲われる映像に戦慄した。その翌日、福島第一原発1号炉が爆発、コンクリートの外壁が吹き飛ばされた。今に至るも続く原発事故の始まりであった。

常の如く、天皇皇后両陛下もご臨席、お言葉を述べられた。

NHK、その後、東北各地の今日の模様を流した。
宮城県名取。

宮城県石巻。

岩手県陸前高田。
陸前高田、それまでの人口の1割近く、2000人近くの人が亡くなった。町の中心部がそっくり大津波に流された。
2年前、釜石から大船渡、気仙沼へとバスで走った。途中、陸前高田も通った。その時の陸前高田、コンクリの建物と奇跡の一本松以外なにも無かった。それが・・・

今日の映像はこう。
何やらができている。嵩上げのための土砂を運ぶベルトコンベアだそうだ。5年がかりの工事である、という。

原子力規制委員会の委員長・田中俊一、こう言っている。
”「安全文化」の意味を改めて確認しよう”とも。
背景は、今日の福島第一原発の模様。後ろに見える数多くの大きなタンクは、汚染水を入れたものであろう。
福島第一原発の事故による損害額は、11兆1600億円であるそうだ。ありきたりの国ならば、国そのものが吹っ飛んでいる。
翻って考える。
今なお、避難している人は26万人以上いる。その1/3は福島第一原発からのもの。
国は原発再稼働を打ちだしている。地震国・日本、はたしてそれでいいのか。
再生可能エネルギーはコストがかかる、という。電気代が値上がりする。仕方ないんじゃないか。脱原発を打ちだしているドイツでも、コストの問題には悩んでいるようだ。エネルギーコストは高いんだ、ということを国民すべてが確認すべきであろう。
地震国・日本、やはり、原発とはおさらばしなければいけないんじゃなかろうか。