ダイアナ。

1997年8月31日であるから、もう16年半近くも経つ。この日、飛びこんできたニュースにはびっくりした。
パリの超高級ホテル、リッツから出た車をパパラッチが追った。150キロ近くのスピードで飛ばす車、中央分離帯に激突した。乗っていたのは、かってのプリンセス オブ ウェールズ・ダイアナとその恋人であるエジプト系のイギリス人、ドディ・アルファイド。共に死んだ。

ダイアナ、名門貴族の娘として生まれたが、学校の方はあまり得意ではなかったそうで、幼稚園の先生をやっていた。
1981年、20歳で英国皇太子・チャールズと結婚する。二人の王子をもうけるが、10数年で別居する。お互いの趣味嗜好が合わない。いわゆる、性格の不一致、ということ。
ここまでは、よく知られていることであるが、この映画は、ダイアナの死の2年前に的を絞ったもの。つまり、1995年から1997年の死までの2年間の物語である。
脚本:スティーヴン・ジェフリーズ、監督:オリヴァー・ヒルシュピーゲル、ダイアナにはナオミ・ワッツが扮した。
ナオミ・ワッツ、たしかに上手い。でも、髪形以外、ダイアナに似ていない。このこと、やはり問題がある。そう思うな、やはり。

皇太子・チャールズと離婚した後も、二人の王子の親権は、共に持っていたようだ。
ダイアナ、地雷除去、廃絶の運動にも身を入れる。

この映画、私は、”感動の物語”とは思わない。
しかし、今まで”世界が知らなかった<真実のダイアナ>”は描いている。
ダイアナ、その最後の恋人は、パリでパパラッチに追われて死んだドディ・アルファイドである、と思われている。高級デパート・ハロッズのオーナーの息子のエジプト系のプレイボーイのドディだと。
しかし、同時期、パキスタン人の心臓外科医、ハスナット・カーンと懇ろになっている。ダイアナ、ハスナット・カーンの生まれ在所、パキスタンへも行っている。イギリスとは、真逆の世界である。しかし、ダイアナは、彼と結婚しようとしたんだ。
そんなことがあったなんて、知らなかった。
離婚後のダイアナの恋人は、エジプト系のドディ・アルファイドだと思っていたので。

ダイアナとドディのつき合いは、ほんの1〜2か月にすぎない。しかし、その間、ダイアナは、地中海に浮かぶ豪華なヨットでのドディとの絡みをパパラッチに撮らせている。
ハスナット・カーン、ドディ・アルファイド、その出自はパキスタンでありエジプト。
かって大英帝国が統治したところである。大英帝国の王の妻となる人であった女人が、かって支配した国々の男を恋人とする。
しかも、相手の男は、共にイスラム教徒。
36歳で死したダイアナの逆襲かな。


STAP細胞の発見者・小保方晴子さんは、一昨日以来、日本中誰もが知る著名人となった。
昨秋来、映画で取りあげられた著名人を、暫くの間追っていく。