スプツニ子!。

勢いってのは凄いものだ。まだ28の女の子が時代の最先端を突っ走っている。
もちろん才能あってのもの。スプツニ子!、元々は、ロンドン大学で数学を学んだリケジョ(理系女子)。その後、英国王立芸術学院大学院に進学、アートを学ぶ。
その卒業制作≪生理マシーン、タカシの場合。≫、≪カラスボット☆ジェニー≫、≪寿司ボーグ☆ユカリ≫の3作品が、MOT(東京都現代美術館)やMoMA(ニューヨーク近代美術館)の目に留まる。

今まで月面を歩いたのは12人。いずれも男ばかり。
なら、月面に女の子が行き、ハイヒールの跡をつけてやる。威勢がいいんだ。

スプツニ子!の最新作≪ムーンウォーク☆マシン、セレナの一歩≫、月面を模した砂礫、宇宙船のコックピットと映像、背後にはテクノポップが流れる。
月面探査車は、NASAの協力の下に造られたものである。
半端じゃない、大がかり。
「うさぎスマッシュ展」の中でも、ひときわ強烈なスマッシュだ。

月面を歩くのには、赤いハイヒールに限るんだな、おそらく。

THE MOONWALK MACHINE。
NASAの協力の下造られたマシン、とても精巧である。

月面に突き立てた日本刀からは、何故か、血が滴っている。


スプツニ子!作製のコックピット。


1969年7月20日20時17分39秒、アポロ11号で月に行ったニール・アームストロングとエドウィン・オルドリンが月面に降り立った時間。
隣りの青いミニのワンピースのルナ・ガールは、スプツニ子!の自演。

暫らく、映像のみを流す。
いかようにもお考えください。











月面上の探査車と血の滴る日本刀。

日英ハーフのスプツニ子!自身が扮するルナ・ガール。
スプツニ子!、切れ味鋭い日本刀と同じく、さまざまな領域で勝負を仕掛けている。
昨年末には、VOGUE JAPANの「2013年ウーマン・オブ・ザ・イヤー」9人の中の一人に選ばれた。
リオ以来、好感度抜群のパラリンピックのアスリート・佐藤真海や八千草薫、満島ひかり、壇蜜、樹木希林などと共に。

スプツニ子!、MIT(マサチューセッツ工科大学)メディア・ラボ助教にも就任している。
”助教”、教員であり研究者である。MITから研究室も与えられている。
世界中からボストンへやってくる天才連中との関わりを楽しみにしながら、自身の研究室のスタッフを募集しているそうである。条件は、超天才。この言葉にビビるようなヤツはいらない、と言う。
若者は恐ろしい。しかし、楽しい。