今年の年賀状、ベスト4。

年賀状、年々少なくなっている。出すのも貰うのも。
隠棲者なんだから、私。
時折り、「お前、どこが隠棲者なんだ」、と言われることもあるが、一応隠棲者なんだ。だから、年賀状が少なくなっていくのも、それはそれで当然なんだが、今年、よく確認もせず年賀状を作ったら、なんと30枚も余ってしまった。
どうも、隠棲者の自覚がまだ足りないものと思われる。現状を認識せねば、と反省している。
ところで、昨年の干支は巳。ユニークなヘビの絵が幾つもあった。昨年初め、その中から6点を厳選、載せた。
しかし、今年の干支、午(馬)にはさしたる絵はなかった。昨年の6点からは少なくなるが、今年のベスト4を載せることとする。

「うまどし」、”まっすぐ”も”どか〜ん”も、ど真ん中への直球勝負。
威勢がいい。
背景は、真っ赤な旭日。金色の富士山からは、ブラジル・ワールドカップめがけてサッカーボールが蹴り出されている。
差しだし人は、Y夫妻。40年以上に亘りデザイン会社を続けてきた夫婦者。とても仲の良い二人、今年を代表する1枚である。

これも、元気がいい。”百馬身差”って言うんだから。
昨年末の有馬記念、絶対の本命・オルフェーヴル、ぶっちぎりで勝った。2着との差、8馬身。それが”百馬身差”って、どういうものなんだ。
感覚の世界なんだな、きっと。そうであろう。
差しだし人は、ずいぶん昔、私が首にした男・T。「お前は、サラリーマンには向いていない。自分の力で勝負しろ」、と言って。それから30年近く、T、主にフリーのコピーライターとして生きてきた。大したものだ。

これは大学時代のサークル仲間・Iからのもの。
「初日の出七十二回も廻りける」って、単に72回目の正月がきたなってことじゃないかって思う人が多いのじゃないか。
そうだよ、誰しもそう思う。でも、そのごく当たり前のことが凄いんじゃないかなー。芭蕉の言う「軽み}じゃないか。
どうってことのないことの凄さ、と言えないか。

今年のベスト4、最後はこれである。
娘と婿さんからの年賀状。
ミッキーと小さな女の子のツーショット。小さな女の子の髪が、ミッキーの耳と対応するように、両横に結わえられている。ミッキーとマッチしている。
今年の年賀状、ベスト4に選んだ理由は、さしたるものでなし。単にミッキーと孫娘のツーショットというだけの理由。
単純にして明瞭な理由である。
ハハ、お許しを。