江戸の正月。

東博本館エントランス大階段。

「博物館に初もうで」、じょじょに定着してきた。

正面大階段踊り場の今年の生け花は、正門前と同じく真生流家元・山根由美の作。
松、椿、木瓜、南天桐、南京はぜ。器は、室町時代の越前大壷。
であるが、
残念ながらこの写真、室町期の越前大壷の良さが出ていない。こればかりじゃない。この日の写真、イマイチ、イマニのものが多い。
3日の日、東博へ初詣でに行く前に少し飲み、ふらつく頭で出かけたことに問題があるようだ。
そうではあるが、いずれにしろ、江戸の正月、江戸期のおめでたいものを幾つか。

≪江戸の正月≫。筆者不詳。色紙判 摺物。天保8年(1837年)の作。
正面に富士山。描かれている人たちも、どこか華やいでいる。下の方には、タコ揚げをする子供とコマ回しをする子供の姿が。

田村水鴎筆≪羽根つき図≫。紙本着色。江戸時代、18世紀。

≪霞連春芝之内・梅に椿≫。筆者不詳。色紙判 摺物。梅といい椿といい、初春に似合う。
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歌川広重筆≪日の出の松に鷹≫。大短冊判 錦絵。
広重、名所の風景画で知られるが、花鳥画でもその腕冴えわたる。また、松に鷹、いずれも正月に相応しい。

これも広重、≪江戸名所洲嵜はつ日の出≫。横大判 錦絵。
洲嵜(洲崎)は、深川の近く、目の前の江戸湾から赤い初日の出が昇っている。

江戸ばかりじゃなく、日本中あちこちで初日の出を迎えている。
喜多川歌麿の大判錦絵≪二見浦海岸遊≫。
市井の美人から吉原の美人まで、さまざまな美人の姿を描いた歌麿、ニ見浦で遊ぶ多くの美人の姿を描いている。が、この場合の問題は、初日の出。
夫婦岩の左側に初日の出が。

小袖、≪納戸縮緬地帆掛船に鶴模様≫。江戸時代、19世紀。
<船は海の向うから珍しい文物を運んでくることから、富を象徴する吉祥模様となった>、と説明にある。おめでたいんだ。

その部分。多くの鶴が飛んでいる。
鶴は長寿の象徴、おめでたい祝福の気分にみち溢れている。

夜着、≪紅綸子地橘扇亀模様≫。江戸時代、19世紀。
<夜着とは、江戸時代の布団のこと。現代の布団と異なり、着物の形をしている。・・・・・。悪い夢に悩まされないように、吉祥模様をデザインすることが多い>、と説明文。なるほど。
で、”鶴は千年、亀は万年”の亀なんだ。おめでたい。

夜着、≪萌黄縮緬地松竹梅鶴亀模様≫。江戸時代、19世紀。
鶴や亀ばかりじゃない。それに加えて松竹梅。いわば吉祥界のオールスターキャストが勢ぞろい。
19世紀から、おめでとうございます、である。

袱紗、≪紺繻子地鯛模様≫。江戸時代、18〜19世紀。
この赤い鯛模様の袱紗、今年の東博の「博物館に初もうで」の顔となっている。
江戸の正月、めでたい、めでたいの夫婦鯛である。


ミラノへ着いた本田圭佑、VIP待遇を受けている。
エースナンバー・10も、自ら望んだものだ、という。
本田圭佑、自らに極限のプレッシャーをかけている。セリエAをねじ伏せてやる、と。
ビッグマウス・本田、ビッグアクションを起こしてくれ。