東博ライトアップ。

暫らく前のニュース映像では、東京駅や大阪城のライトアップの様子が流れていた。やけに凝ったものであったような印象がある。
そのように凝ったものではないが、東博でもライトアップが行なわれた。11月1日から3日にかけての3日間。本館の正面壁面に、東博の名品の幾つかが投影された。

ライトアップがされているなどとは知らなかった。だから、東洋館から出てきて本館の方を見た時には、少し驚いた。
東博の所蔵品が、10ばかりも出てきたろうか。

平安時代、11世紀の重文、≪不動明王立像≫。

≪能楽面、般若≫。
東博のこの面、江戸時代、17〜8世紀の作。

尾形光琳の≪風神雷神図屏風≫だ。これは風神。

こちらは雷神。

江戸時代の伊万里。
≪色絵松竹梅牡丹双鳳文大皿≫。

これも出てきた。
北斎の赤富士・≪凱風快晴≫。

菱川師宣の手になる≪見返り美人≫も。

鎌倉時代、13世紀の重文、≪十二神将立像 辰神≫も。

石井幹子プロデュースとはいえ、さほどのものではない。東京駅や大阪城とは言わずとも、その他あちこちのライトアップにも比すべきものではなかろう、と思われる。
しかし、そうは言っても、東博ファンにとってはやはり面白い。
どうってことのないものだな、ということは解かっていながら。