これは、あり得るかもしれない。

ホワイトハウス、またもや攻撃を受けている。
昨日の『エンド・オブ・ホワイトハウス』は、2か月ほど前に観たもの。今日の『ホワイトハウス・ダウン』は、1週間ほど前に観たものである。
タイトルもよく似ているが、そのコンセプトも酷似している。実はこの両作品、ある程度進んだ段階まで、他に同じようなコンセプトの映画が進んでいるとは知らなかった、という。

ホワイトハウスが襲われる。やはり占拠されてしまう。
ホワイトハウスのシークレットサービスを目指していたが、面接で落ちた議会警察官のジョン、娘とホワイトハウス観光ツアーに参加している。11歳の娘は、別れた元妻と暮らしており、心は離れている。何とか娘の気を取り戻したい、とホワイトハウス・ツアーへ誘う。
11歳の娘、おしゃまで生意気な政治オタクなんだ。アフリカ系の大統領、ジェームズ・ソイヤーのファンである。

『ホワイトハウス・ダウン』、監督:ローランド・エメリッヒ。

米合衆国の首都・ワシントンDCのことごとく破壊される。合衆国議会のドームも火を吹く。
大統領も殺された、との情報で副大統領が大統領へ昇格する。が、彼もエアホースワンが撃墜され死ぬ。
アメリカの大統領の継承順位、17位まで決められている。
大統領に万が一のことがあった場合には、副大統領兼上院議長が継ぐ。次いで下院議長と続く。
実はホワイトハウスを占拠したのは、永年シークレットサービスの長官を務めてきた男なんだ。一人息子を、テロとの戦いという大統領の無謀な作戦で失くしている。恨みがある。
しかし、その後ろに黒幕がいるんだ。
大統領は殺された。後を継いだ副大統領も、エアフォースワンが撃ち落とされ死んだ。継承順位3位の下院議長が大統領となった。彼は、こう命じる。ホワイトハウスを攻撃しろ、と。
この男こそ、真の黒幕なんだ。
ホワイトハウスが武装勢力に占拠されたのは、テロリストの仕業ではなかった。下院議長によるクーデターであったんだ。

議会警察官ではあるが、シークレットサービスの面接には落ちた男と、大統領である男との物語となる。

議会警察官・ジョンに扮するのは、今を盛りのチャニング・テイタム。そして、バラク・オバマを模したアフリカ系の大統領、ジェームズ・ソイヤーに扮するのは、タランティーノの『ジャンゴ 繋がれざる者』のジェイミー・フォックス。
ここらあたりから、Buddy Movie(バディ・ムービー、相棒映画)の様相を呈していく。
ムキムキの警察官・ジョンばかりでなく、大統領のジェームズ・ソイヤーも大立ち回り、多くの敵を倒していく。
正義は勝つの定番通り、警察官と大統領の相棒コンビ、敵を殲滅、黒幕の下院議長のシナリオも撃破、アメリカを救う、という一席である。

左から2枚目の写真を見てもらいたい。
議会警察官のジョンと11歳の娘が抱き合っている。
政治オタクのこの11歳の娘、クーデターにより占拠されたホワイトハウスの内部、ホワイトハウスを占拠したクーデター派の面々の顔写真をスマートフォンで撮り、You Tubeへアップしているんだ。で、クーデター派の連中の面が割れる。
大統領を継いだ下院議長がホワイトハウス攻撃を命じた時、そのホワイトハウスの前で大統領旗を振る娘でもある。
共和党から、これでもかというぐらいに攻めたてられているバラク・オバマへの応援歌かな、とも思える。

それにしても、藤圭子の死から何日か、沈黙していた宇多田ヒカル、昨日、コメントを出し、今日、母親と対面した。
心配していた。よかった。