谷中ぶらぶら、雨ポツポツ(3) 路地。

諏訪神社から日暮里駅の方へ引き返す。少し荒川区へ寄ったが、本来の谷中・台東区へ。
中華屋で昼飯を食い、少し休憩。

歩きだすと、こういう店がある。店先にゼラニウムの鉢植えが並んでいる建具屋だ。
その右下には、こういう説明書きが。

衝立の由来。なるほど。

少し先には何やら見慣れぬ漢字が書いてある店がある。錻力店、と。
”錻力”って何なんだろう、と思った。第一何て読むんだ、と。正解は、そのまま素直に読むんだ。ブリキ屋。

その先には、朝倉彫塑館。

朝倉彫塑館、今、修復工事中。再開は、この秋。

先ほどから気になっていることがある。朝倉彫塑館の建物の上に乗っかっている男のことである。
朝倉文夫の作品であることには違いない。でも、何という作品なのか。
今日、先ほど、台東区芸術文化財団内にある朝倉彫塑館へ電話した。「今、修復中の建物の上に乗っている作品、朝倉先生の作だと思うのですが、そのタイトルは何というのでしょう」、と。
電話に出た人、「私は事務員なので作品については分かりません。学芸員に繋ぎます」、と言う。しかし、暫くして「すみません。学芸員は出ているようです。戻ったら電話をいたしますので、お電話番号を」、とのこと。「いや、わざわざ電話をいただくほどのことではありません。ありがとうございました」、と言って電話を切った。
その後、考えた。あの上に乗っている男は誰なんだろう、と。
結論は、鼠小僧次郎吉じゃないか、ということ。谷中の近場の浅草では、今でも、鼠小僧次郎吉の手配書が貼られているんだから。
それはともあれ・・・・・

谷中、歩くにつれてさまざまな横道、路地が現われる。
このような鉢植えが並ぶ路地もある。

初音小路。何軒かの一杯飲み屋の中に、手焼きせんべいの店が。この店、谷中の著名店のひとつだそうだ。
それはそうと、初音小路も路地と言えば路地。

この路地、パーマ屋なんかがある。

この路地、突きあたりはお寺であるようだ。

谷中を歩くと、さまざまな路地が次々と現われる。
この飛び石のある路地、正統派の路地と言えようか。