歴史的な勝利。

デジカメの映像が、パソコンに取り込めなくなった。つい今しがた、少し前から。腹立たしいったらない。歴史的な勝利のテレビ映像を撮ったものだったので。
桜のエンブレムのジャパンが、歴史的な勝利をおさめたのだから。
明日未明のサッカーのブラジル戦ではない。今日、秩父宮で行われたラグビーのウェールズ戦である。その写真が取り込めないのは、とてもシャク。でも、仕方ない。
写真抜き文字のみで、少しばかり記しておこう。
日本ラグビー、世界ランク15位である。ウェールズの世界ランクは、5位である。そう違わないんじゃないか、と思われる方もおられよう。しかし、ラグビーの世界、それはまったく違うんだ。
ラグビー、世界のトップ10は、桁違いに強いんだ。11位以下とはまったく違う次元、と言っていい。だから、15位である日本、とてもじゃないが勝つことは難しい。
対ウェールズ戦、2004年には、0対98で敗れている。あまりのことにホントかよ、と声をあげそうになるが、どうも本当のようなんだ。彼我の力量差、それほどにあるんだ。
それが今日、秩父宮で、日本がウェールズを23対8で敗った。日本、歴史的な勝利を挙げた。
理由は幾つかある。
ウェールズ、レギュラーメンバーではないんだ。主力はおらず、若手主体のメンバーであった。そうは言っても、ウェールズはウェールズである。それを敗った。
世界のトップ10を敗るのは、スコットランドを28対24で敗った1989年の宿沢ジャパン以来。
宿沢広朗の下、キャプテン・平尾誠二以下、大八木淳史、堀越正巳、吉田義人、その他今に残る名前がいた頃であった。
それから20年以上が過ぎた。
今のラグビー・ジャパンのヘッドコーチは、エディー・ジョーンズ。オーストラリア人である。そうではあるが、母親は日米のハーフ。つまり彼は、日本の血のクォーター。そのような顔つきをしている。
エディー・ジョーンズ、選手としてのキャリアはさほどではないが、指導者としてのキャリアは凄い。強豪国であるオーストラリアと南アフリカの監督を務めている。その後、日本へ来た。
主力を欠いたメンバーとは言え、ジョーンズ・ジャパン、トップ10のチームを破った。
五郎丸歩は、PGとトライ後のコンバージョンキックを5本蹴った。その5本が5本とも成功させた。
23対8、今日のスコア。
歴史的な勝利である。ウェールズ、主力がいないとはいえ。