浅草界隈。

2月半ばのグループ展の折り、山本宣史から案内ハガキをもらった。「浅草界隈スケッチ」展。
山本宣史、東京の西の外れ・青梅の住人である。その男、東京の東部、浅草へも出張ってきている模様。付き合いのいい男であるが、時間もかかる。ご苦労なことである。
3月中旬、観に行った。

観音さまから伝法院通りを左へ行き、途中で少し左へ折れたところ。古民家ギャラリー・ブレーメンハウス。

「隅田川万華鏡会」というものがあるようだ。その主催。
おそらく、墨東の皆さまが主であろう。東京の西の端っこの青梅に住まいする山本宣史、ご苦労さま、と何度か思う。
<永六輔にいわせると、浅草のさびれ方はいまのところはまだいいほうで、・・・・・。そんなことを生まれ故郷について思うのは、残念であり淋しい。・・・・・浅草繁盛記が浅草衰亡記になったところで、この章を終わる>(加太こうじ著『浅草物語』 昭和63年、時事通信社刊)。
四半世紀前、浅草生まれで浅草育ちの加太こうじ、こう言っている。浅草、寂れていったんだ。
しかし、今は違う。
東京スカイツリーができた後の浅草、めっちゃ元気なんだ。

ギャラリー・ブレーメンハウス、入ったすぐの所は手づくりの小物が並んでいる。喫茶店でもあるようだ。

隅田川万華鏡会の展示、小品が多く並ぶ。第4回浅草界隈スケッチ展。真ん中の作品はこれ。

島村喜兵衛作≪浅草寺≫。
仲見世から宝蔵門、五重の塔が描かれている。

≪春うららの隅田川≫、林正樹作。
撮り方が悪く、歪んでしまい、スカイツリーが140〜150メーター低くなってしまった。

林正樹さん、色紙に一色で同じ構図を描いている。
こちらのタイトルは、≪金糞と宙樹・都鳥と駒形橋・厩橋を臨む≫。何とも即物的。

その日のアサヒビール屋上の金糞と宙樹・スカイツリー、確かにそう。

展示に戻る。
右側の2点が山本宣史の作品。

タイトルは、≪宝蔵門からのツリー≫。新東京名所である。

山本宣史のもう1点はこれ。
タイトルは、≪浅草文化観光センター≫。浅草文化観光センター、雷門の真ん前にある。この背景もスカイツリー。
明日、続ける。