ジャンゴ 繋がれざる者。

1858年のテキサス、鎖に繋がれた黒人奴隷の列が行く。持ち主の白人は馬に乗っている。元歯医者、今は賞金稼ぎの男が追いついてくる。もちろん白人。奴隷の一人に用がある。
こうして、元歯医者で今はお尋ね者を殺し賞金を得る、賞金稼ぎのドクター・キング・シュルツ(ドイツ系の白人)と、ドクター・キング・シュルツが解放した元奴隷・ジャンゴとの二人旅が始まる。
いや、もちろん、すんなりとそうなるのではない。ドンパチが、もちろんある。クエンティン・タランティーノですからね。
詳細は省く。
ドクター・キング・シュルツは、大きな賞金が掛かっている男を殺したい。元奴隷のジャンゴは、別々に売り払われた女房を探し出したい。二人の思いは一致するんだ。

作品賞他、今年のアカデミー賞5部門にノミネートされていた。
脚本賞を取った。クエンティン・タランティーノが。確かに凄い作品である。タランティーノを満喫できる。

別ヴァージョンのポスターをもうひとつ。

クエンティン・タランティーノである。
否応もなく血が騒ぐ。

ジャンゴはジェイミー・フォックス、元歯医者で賞金稼ぎのドクター・キング・シュルツはクリストフ・ヴァルツ。
クリストフ・ヴァルツ、アカデミー助演男優賞を受賞した。妥当である。

南部の極悪非道な農園主が出てくる。フランスかぶれのムッシュ・キャンディ。
レオナルド・ディカプリオが扮する。ディカプリオ初の極悪非道キャラだそうだ。鍛えあげた奴隷を闘わせる。デスマッチ。死ぬまでの闘いを見て楽しむ。最後には金槌で相手の頭を叩き割らせる。奴隷、人間ではないんだから。
今、アメリカの大統領・最高権力者はバラク・オバマ。アフリカの血を受け継いでいる、奴隷の血を引く。”ジャンゴ”、わずか150年前の話。不思議な思いにとらわれる。