文化庁メディア芸術祭。

半導体では置いてけぶりをくった。家電製品ではサムスンに大きく離された。車もそう安穏とはしていられない。もの作り日本、いくつもの局面で追いこまれている。このこと、何も為替レートの問題ばかりじゃない。
その中で、アニメや漫画といった分野で日本は気を吐いている。これこそが日本のオリジナル、日本独自の文化である、ということのようである。7〜8年前であろうか、パリで本屋へ入ったら、そこは漫画本の専門店であった。日本語の漫画本も並んでいる。漫画世代でない私は、ガクッとなった。
しかし、それが現実なんだと認めなければいけない。漫画世代でなかろうとも。アニメや漫画、いや、漫画なんて漢字で書くのがおかしい。マンガってカタカナで書かなければいけない。そのアニメやマンガが今、日本の強力な商品となっている。
アニメやマンガは文化の壁を越え、産業が生みだす商品でもある。
光田節子の作品を観に行った時、国立新美術館では文化庁メディア芸術祭の受賞作品展も催されていた。

文化庁のメディア芸術祭、16回目となる。
アート、エンターテインメント、マンガ、アニメーションの4部門。内外からの応募は3503作品。選ばれ展示されているのは120作品である。
文化庁、経産省あたりと連携しているかもしれない。この世界、今や日本の切り札のひとつとも言えるものなので。

中央の作品がアート部門の大賞を取った作品、≪Pendulum Choir≫。

こうある。

このタイトル何だったかな。忘れちゃった。

これも何だか分からない。

これも分からないが、≪3.11メモリー≫かもしれない。

アート部門の優秀賞≪BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW≫。

こういうこと。昨日と明日。

エンターテインメント優秀賞の外山圭一郎の作品≪GRAVITY DAZE / 上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動≫。
この絵と何やらそぐわないタイトルであるな。

こういうところもあり・・・・・

アニメ部門の大賞を取った大友克洋の≪火要鎭≫。

こういう人たちが登場するようである。

でも、分かりにくいな。


大河原邦男という人が功労賞を受賞した。メカニックデザイナーである。その人の作品。
私は知らないが、”ガンダム”をデザインした人だそうだ。きっと、凄い人なんだ。
こうしてみると美術の世界、あちこち枝分かれしているな。