東博本館裏庭園の秋。

東博本館裏の庭園開放、もうそろそろいいだろうな、と思い先週末行った。秋の「東博庭園の紅葉」、場合によったら「錦繍の東博」といったものとなっているかもしれない、と思って。
ところが、現実は、上のタイトルの如し。
”紅葉”、いわんや”錦繍”なんて言葉は、使いづらい状況。で、単に”秋”とした。

東博本館裏の庭園、秋の開放もあと10日ほどで終わる。
中へ入る。少し感じが違う。ここいら、もっと落ち葉があるところである。

紅葉はしている。でも、ウーン、今ひとつ。

オッ、見つけた。

これも。
色づいている。紅葉だ。

鴨は、いつもこのあたりにいる。例年通りである。

落ち葉を掃いている若い男がいたので、聞いた。
「いつもは、もっと紅葉しているんだが、今年はどうなんでしょう?」、と。と、こういう答えが返ってきた。「もう、12月も近いので、紅葉は過ぎちゃったんじゃないですかね」、と。そうかな、もう過ぎちゃったのかな、そうとも思えないんだがな、と思う。

このあたり、いつもは、緑と紅が入り混じってきれいなんだが。
少し先に、東博の庭仕事をやっているような人がいた。少し年配の人。この人に聞いた。
「今年は、もう紅葉の盛りは過ぎちゃったんでしょうか?」、と。その人、こう答えた。「いや、ここいらはこれからだ、と思いますよ」、と。おそらく、そうなんだ。あの青いコートのようなものを着た若い男は、バイトで雇われた男なんだ、おそらく、と思う。

応挙館近くの大きな木の根元には、落ち葉が散り敷いていた。
紅色に姿を変え。

本館と平成館とを繋ぐ、渡り廊下の接合部である。
その大きなガラス窓に、東博本館裏庭園の色づき始めた木々の姿が映る。