パリ+リスボン街歩き (74) 石畳。

ヨーロッパは石の文化だ。あちこち、石畳の町が多い。
リスボンも石畳の町である。舗道も広場も。

ベーシックというか、オーソドックスというか、とてもシンプルな石畳。

このようなものも。
折り紙の風車模様だ。

こういう何やら主張しているヤツも。

これは少し手が込んでいるな。

リスボンの石畳、基本的には白と黒である。
しかし、時にはこのように、茶色が組み入れられることがある。

字が書かれているものもある。
この”TEVEL”なる語、その意は知らない。

この四角いところは何なのだろう。小さな取っ手のようなものが付いているので、マンホールのようなものかもしれない。

なぜこのマークが付いているのか。自転車が走ってもいいですよ、という印かもしれない。

坂の町・リスボン、階段は多い。その階段も、もちろん石畳。
時を経て、やや錆がでている鉄の手すりも味がある。

リスボンのハトは、白っぽいのは黒い敷石の所に、黒っぽいのは白い敷石の所に、という条令でも(あるわきゃない)。

小さな広場のシンプルな石畳。
右側の全身が鈍く光っている人、手に何かを持ち、今にも手渡そうとしているのだが、先程から一向に動かない。どうかしちゃったのか。

このお嬢さん、石畳の道を颯爽と駆け抜ける。大きな黒い四角をひと跨ぎ、といった勢いで。

別の日、シャワーの後の中心部。石畳の道、濡れて光っている。
ビジネスマンが2人、濡れた石畳の上を足早に通り過ぎていく。
リスボン、ダークスーツに身を固めたビジネスマンもいるんだ。ワケありの暗い過去を持つ男や女、また、私のようなただぶらぶらと街中をうろついているヤツばかりじゃないんだ。
石畳だけが知っている。石畳の上を歩く人々を。石畳、語りはしないが。