コーチ。

バレーボール女子の準々決勝、ついさっき終わった。中国との闘い、フルセットの末日本が勝った。バレー日本女子、24年ぶりのベスト4。
予想を上回る大健闘で、絶対の王者・中国と決勝戦でまみえた卓球女子団体、力の差は如何ともし難く敗れた。しかし、史上初のメダルを取った。しかも、銀。
監督の村上恭和、北京五輪でメダルを逃した後、考えたそうである。中国の強さは別格だ。しかし、2位、3位のシンガポールと韓国に勝てば、メダルに届く、と。その策を練ったそうだ、メダルを取るために。そうなった。選手の力でもあるが、コーチの力でもあろう。
シンクロナイズドスイミング・デュエット、日本は5位。この種目、初めてメダルを逃した。メダルを取ったのは、ロシア、スペイン、それに中国。日本のコーチの名は知らない。しかし、中国のコーチの名は知っている。井村雅代である。
井村雅代、かっての日本代表のコーチである。数々のメダルを日本へもたらした。しかし、いつの頃からか、日本の協会の方との関係が悪くなった。井村雅代が日本代表のコーチに、という秋波を協会へ送っても、協会ははねつけた。北京五輪に続きロンドン五輪でも、井村雅代は中国のコーチを引き受け、メダルを取った。
昨日、なでしこジャパンは、フランスを破り決勝へ歩を進めた。率いるのは、今ではお馴染みになった佐々木則夫。女子ばかりじゃなく、今、準決勝を戦っている男子も決勝へ行く確率、五分五分。男子を率いるのは、関塚隆。
佐々木則夫と関塚隆、監督というかコーチというか、この2人の力、ロンドンで十分に発揮されている。
しかし、コーチと言えば、どうしても柔道男子の監督・篠原信一を考える。柔道男子、ロンドン五輪では、初めて金メダルを逃した。柔道男子、惨敗と言っていい。
篠原信一、その責任は自分にある、と言っている。確かにそうである。
でも、しかし、巨漢でもあるが、好漢でもある篠原信一、私は好きなんだ。ロンドンは終わった。リオでリベンジしろ。