パリ+リスボン街歩き  (49) 看板。

昨日は、何人かの古い友人と、古い仲間の個展を観に行った。少し離れた場所なので、ブログは休んだ。
とてもリキの入った展覧会であった。そのことも含め、幾つか溜まっていることもある。「パリ+リスボン街歩き」も、そろそろパリの方は打ち止めにしなきゃいけないな、と思っている。で、あと数日。
街中を歩いていて、建物の壁や看板が面白いなと思うこと、何も佐伯祐三や荻須高徳の頃に限らない。今でも面白い。
電車の駅などでは、今の東京でも展覧会の看板は見かける。しかし、やはりパリの方が多い、という感じはある。

オルセーのところでも少し触れた。3月13日から7月1日まで続いている「ドガとヌード」展の看板。あちこちの地下鉄の駅にかかっていた。

ギュスターヴ・モロー美術館の看板も。
あのアトリエの下階から上階への螺旋階段もあり、如何にもモローという色調。

カルナヴァレ美術館の看板。ロマンチック劇場・パリ、ということか。

市立近代美術館の看板。
クリストファー・ウールという作家、私は知らない。どこか、興味は惹かれるが。

チマ・ダ・コネリアーノの展覧会が4月5日から7月15日にかけて開催される、という看板。場所は、リュクサンブール美術館。
チマ・ダ・コネリアーノ、ルネッサンス期のベネチアの巨匠、と書いてある。私は、この人も知らなかった。

2月9日から5月23日にかけては、クラナッハ展も、リュクサンブール美術館で行なわれていたようだ。
クラナッハはよく知ってますよ。贔屓絵描きのひとり。

モディリアニとスーチンの展覧会が、ピナコテク・ド・パリで行なわれる、という看板もある。
4月4日から9月9日までの長期間にわたり。題して、「モンパルナスの冒険」。ジョナス・ヌトゥールという人のコレクション。
ピナコテク・ド・パリ、4〜5年前にできた美術館だそうだ。私は、知らなかった。コレクターのジョナス・ヌトゥールという男も初めて聞く名前だった。
知らないこと、いっぱいある。

看板ではないが、ポンピドゥーセンターの近くにこういうものがあった。
建物の壁に貼りつけてある。
添えられた文言は、「あなたの耳元で、あなたの名前を囁きたい」、とでもいうことか。
勝手にしろ。でも、若いっていいことだ。
ジイさんの繰り言だ。