パリ+リスボン街歩き  (47) エスパス・ダリ(続き)。

こういう・・・・・

これも「柔らかい時計」だな、

これは、「かたつむりと天使」かな、
と、こういうブロンズもあり、

先の方がやけに狭くなったその先には、

こういうものもあるのだが、
今回の特別展のタイトルは、「SIGNE DALI(ダリのサイン)」。
十数年の間、サルバドール・ダリの秘書であり友だちでもあった、というエンリケ・サバテールのコレクションが多く展示されている。自ずと、献呈した書籍への署名、サインは多い。

サバテールへ、ダリ、となっているが、それで済まないのがダリのサイン。絵が添えられている。

ダリ、多くの書をサバテールへ贈っている。サインと絵をつけて。

ダリがイラストを描いた『エルサレム・バイブル』。
サバテールへの献辞には、署名の他に、緑で描いた絵を添えている。

1978年3月23日付け、グッゲンハイム美術館の館長宛てのダリの手紙。
やはり、サインに添えてひと筆。

恐らく70年代の後半、ニューヨークの雪のセントラルパークで馬車に乗るダリ。
ダリの横にはガラがいる。その前には、サバテールがいる。黒人の御者の他には、この3人のみ。エンリケ・サバテール、いかにダリに信頼されていたかが窺える。
単に、秘書というだけでなく、友だちでもあった、ということなのだから。

”これがシュルレアリストの映画”であろうとどうであろうと、さしたることではない。サバテールのため、ダリは筆をサラサラッと走らせたのだから。