パリ+リスボン街歩き  (31) ストリート・ミュージシャン。

ストリート・ミュージシャンが少なくなった気がする。路上のミュージシャンばかりでなく、大道芸人の姿をほとんど見かけなかった。ポンピドゥー・センターの前でも、以前はずいぶんいたが、今は見かけない。似顔絵描きでさえ、今は2〜3人しかいない。路上や地下鉄の中で、なにがしかの稼ぎをすること、難しくなったのか。
地下鉄の中では、ほとんど写真を撮らなかった。ギターやアコーデオンを持ったメトロのミュージシャンが何人か来たが、何人か程度。以前に較べ、とても少ない感じ。
写真を撮った何人か。

どこだったか、メトロのどこかの乗り替え駅の構内。立ち止まる人は、ほとんどいない。

RERの車内に来たヴァイオリン弾き。

どこだったか、メトロの構内。ギターが2本にトロンボーン、クラリネット、アコーデオン、コントラバス、合計8人の編成。
何を演奏していたのかは、忘れたが。

オルセーの前の4人組。ギター、ベース、クラリネット、アコーデオン、という構成。フランスでは、オーソドックスな構成だ。

ルーヴルの前、リヴォリ通りに面したところで、ピアノを弾いている男がいた。アップライトピアノとはいえ、持ち運びは大変であろう。
右側の男は、熱心に聴いていた。その他、聴くともなく聴いている、という人が何人か。ピアニストは、熱が入っていたが、どういうものを弾いていたのかは、思い出せない。恐らく、クラシック。誰でもが、それは知っている、というものであった、と思う。
パリのストリート・ミュージシャン、本当に少なくなったのか、と考えてみる。
そこで、思い到る。
ストリート・ミュージシャンは、変わっていないのかもしれない、と。変わったのは、私の方じゃないか、と。
私、以前に較べ、留まっていることが多い。昔のように、あちこち動き回らない。動かず、座っていることが多くなった。だから、ストリート・ミュージシャンに会うことも少なくなったのだ、と思いいたる。