ノンビリ生きてほしい。

もうそろそろ、と思っていたドナルド・キーン、今日、成田に着いた。ニューヨークでのさまざまなもの、すべてきれいに処分して。
早速、中尊寺へ行きたい、と話している。まずは東北、震災を受けた地へ、ということだろうが、キーンも89歳、ひとまず身体を休め、ユルリと行ってもらいたい。あまり頑張らずに。ドナルド・キーンの存在、ただ、日本の地にいるだけでいいのだから。日本人の多くは。
今月末には、帰化の手続きにも入る、という。”残り少ない人生、どう過ごすか考えたら、日本で過ごすのが・・・・・”、と言っていたドナルド・キーン、日本人、鬼怒鳴門として、ノンビリと生きてほしい。シャカリキにならず、ユルリ、と。
ただ、今の日本、気が置けない仲間、誰もいなくなった。三島由紀夫は、とうの昔に勝手に逝っちゃったし、他の人たちも、みんな死んじゃった。大江健三郎とはどうもウマが合わないようだが、それでも、時には、大江、或いは丸谷才一あたりと一杯やりながら話す、なんてことがあればいいのにな。
私ごときが、余計なお世話であるが、そう思う。