一に頭、・・・・・。

今日、トリポリが、完全に陥落した。
カダフィの所在こそ不明だが、リビア、完全に反体制派の手に落ちた。半年余の戦闘、ここ一両日で、急転直下の解決をみた。
カダフィ派の拠点への空爆こそ、NATOのヨーロッパ諸国軍に任せていたが、米軍機による上空からの偵察情報が威力を発揮したに違いない。これほど短時間で、トリポリを制圧できたということは。
突然といえば、昨夜晩く、島田紳助が引退を発表した。暴力団関係者との親密交際が理由で。
島田紳助の番組、以前は「何でも鑑定団」を時折り見ていた時があるが、このところは見なくなった。デビュー以来30何年、その多くを第一線で走ってきた。芸能人として、トップランクに上り詰めたひとりであろう。
口達者ということばかりじゃなく、頭のいい人だったのであろう。浮き沈みの激しい芸能界で、永年にわたりトップランクの地位を張り続ける、ということは。
ずいぶん昔であるが、芸能界に生きている人から、こういう話を聞いたことがある。
「芸能界で生き残っていくというのは、一に頭、二に体力、三四がなくて、五に容姿なんですよ。頭の悪い子は、芸能界では生き残っていけません」、と。
その人は、多くの歌い手を世に送っている人。ヒット作も多い。その人にして、「一に頭、二に体力、・・・・・」、というこの言葉。さすが、音痴では困るが、容姿などは、十人並みであれば、何とかなるそうだ。
歌手の世界でも、そう。だとしたら、丁々発止の口で勝負の世界で生きてきて、永年トップを張ってきた島田紳助、”一に頭”の男であったのであろう。
芸能界、暴力団関係者、つまり、ヤクザとの関係、ままあることである。私も、目前で眼にしたことがある。いけないことじゃないか、と言うのは簡単。なら、どうして、法治国家であるはずの日本に、36000余の構成員を持つ山口組はじめ、多くのヤクザ組織があるのか、ということになろう。
法治国家ではあるが、現実にヤクザ組織は存在する。では、どうするか。彼らとは、一線を画せ、関係を持つな、ということだろう。ところが、芸能界、それが難しい業界ではある。”一に頭”、頭のいい島田紳助でも、そこに落ちた。
しかし、考えてみるに、これにて引退、と決意した島田紳助、やはり、”一に頭”ではある。おそらく、今後、彼が昨夜晩く語ったこと以上のことも出てくるであろうから。
また、こうも考える。ひょっとしたら、島田紳助、引退願望があったのじゃないか、とも。頂点を極めた人には、引退願望、常につき纏うことなので。