桜狩りの道すがら(1) 椿。

地方選の投票で近くの小学校へ。市議選候補の皆さん、ほとんど無所属。
言っていることも、まあ似たようなもの。財政再建とか、子育て支援とか、と。今回ひとつ加わったものがある。安全で安心できる町作り。これも皆さん同じように言っている。
前回の選挙の時、2度ばかり話した男がいる。ほとんど立ち止まる人もいないのに、いつも駅前で演説をしていた。若い男で、話してみると感じがいい。今回もポスターに「本当の無所属」、と刷りこんであった。ということは、「ウソの無所属」、という人もいるのだろう。
ま、市議会レベルでは、そういうものかもしれない。若くてウソをつくような男には思えないので、彼に一票を投じた。「本当の無所属」、市議会で活動できるか否かは知らないが。
校庭では、3年か4年ぐらいの坊主たちがサッカーをやっていた。両軍とも、よく点が入る。攻めこんだら、ほぼゴールを決める。暫く見ていたら、男の子とばかり思っていた選手たち、女の子も混じっている。3分の1程度は、女の子。片方のキーパーも女の子だった。
日本の女子サッカーのレベル、たしか、そこそこだったんじゃないかな、と思う。将来の澤とか荒川という選手になるのかどうか、解からぬが。
それはともかく、昨日までの1か月余、近場の桜狩り(オイ、冗談はよせ。何の謂われもないただの桜をフラフラ見に行っただけじゃないか、という声もあろうが、それもやはり、桜狩りだ)をしている道すがら、他の花も多く見た。
いずれも、ありきたりのものばかりだが、やはり、花は花。美しい。何種かを載せようと考える。
今日は、椿。

寒中にも、椿は咲いている。今、咲いている椿もある。観賞植物として、江戸期よりさまざまな品種改良が行なわれた、という。多くの園芸品種が作出されたためだろう。
2週間ほど前、絞りの花弁の美しい椿が咲いていた。上のほうの花弁は、赤い。どう見ても、同じ木なのに。このようなこともあるのだろう。

赤い椿、一輪。

絞りの方も。
絞りの花弁は、花弁の斑入り、と同義語なのかな。

絞りの花が咲くであろう蕾が固まっているところもあった。

しかし、椿といえば、落椿。
これは、その何日か前の別の場所。赤い椿が、ポタポタと落ちていた。
     花弁の肉やはらかに落椿     飯田蛇笏
椿は二度咲く、という話を聞いたことがある。本当かな、同じ木から二度咲くなんてウソだろう、と思っていた。しかし、よく考えてみると、冬にも咲いているし、春にも咲いている、だから、二度咲く、とその人は言ったのかもしれない。おそらく、そうだろう。