レベル7。

このところ大きな地震が続く。3.11の余震だそうだが、余震とは思えぬ大きな地震。
今朝の震源地は、千葉沖。東北から関東にかけ、南北500キロの範囲、地殻変動が起こっている。どこでどう地中の岩盤が動いても不思議ではない。

今日、原子力安全・保安院と原子力安全委員会は、福島第一原発の国際的事故評価尺度を、レベル7に引き上げた。
7段階評価の7。”深刻な事故”、となった。

放出された放射性物質の総量が、”京”とか”テラ”という単位になる、と推定されるらしい。”京”にしろ”テラ”にしろ、日常ではお目にかからぬ単位。0が幾つつく数字かは知らないが、凄い数値だということだけは解かる。
それよりも、事故直後は、レベル4だった。1週間後には、レベル5になった。スリーマイル島の事故と同レベル。それが今日、レベル7となった。チェルノブイリと同じ最悪レベルに。
スリーマイル島と同レベルなら、まだ、「そうか」、ということを考えていた。しかし、チェルノブイリと同レベルとなると、そうはいかない。分厚いコンクリートで固めた”石の棺”、あの悪名高いチェルノブイリと同じになるとは。
スリーマイル島にしろチェルノブイリにしろ、事故を起こした原発は1機であった。それが、福島第一原発では、津波により、1号炉から4号炉まで、4機すべてが制御不能に陥った。不運である。
だが、チェルノブイリと同じとなると、ヨーロッパはもちろん、アメリカ、中国、韓国、ロシア、また、その他の国々、日本を見る目が変わってくる。過敏になる。
先ほど開いたニューヨークの市場でも、ダウ平均、大きく下げている。他の要因もあろうが、福島第一原発の状態、チェルノブイリと同じレベル7、という情報が、大きく反映しているに違いない。