夕桜。

投票終了と同時に、石原慎太郎の当確が出た。当然だ。日本の首都、今どきヘンな男を選んだら笑われる。
統一地方選といっても、私のところでは何もなし。県議会議員選があるのだが、自民と社民の現職二人、無投票当選。民主は、候補者も立てられない。55年体制が今も続く珍しいところ。
実は、自民の候補は、私が週一で通う学校で机を並べた男の息子。社民の候補の事務所は、時折り散歩に歩く道端にある。名前を書いた小さなオンボロのワゴン車が停まっている。いかにも、社民党らしいボロッチイ車で、何となく好感が持てる。お二方とも会ったことはないが、よかったな、と思う。
何でよかったのかは、問わず。そういうものだろう。
それはともかく、夕刻、近所の公園へ桜を見に行く。満開だった。

夕刻の桜木、花の夕であり、夕桜。

ボゥーとした桜花、花の雲にも思える。桜朧は、言い過ぎか。

桜花、手向草ともいう。

桜木、天に伸びる。

あだな草、もよひ草ともいう。

かざし草とも。

暫らくすると、桜花の中からお日さまの光が漏れてきた。

夕日を見るため、小さな丘を登った。
満開の桜木を通し、黄金色のお日さま落ちていった。