草の根。

今朝、G7財務相・中央銀行総裁による、緊急電話会議が開かれた。
急激な円高を阻止するため、日米欧G7各国による、円売りドル買いの協調介入の実施が決まった。、
即、実行に移された。為替相場、81円台に戻した。
そもそも、昨日の史上最高値となった円高相場、元はと言えば、EU高官による「福島第一原発、制御不能にある」、との発言が引き鉄になったらしい。それに、投機筋が反応した。まったく迷惑なことを言ってくれたものである。
ウィーンのIAEA(国際原子力機関)事務局長・天野之弥が、専門家を連れて来日した。菅直人とも会い、より多くの情報開示を、と言っている。専門家を常駐させる、とも。
原子力安全・保安院は、今日、福島第一原発の事故は、IAEAの国際原子力事象評価で、レベル5に相当する、と発表した。

レベル7であったチェルノブイリの事故ほどではない。しかし、レベル5のスリーマイル島の原発事故と同レベルである。

昨日に続き、自衛隊の放水車、3号炉に決死の放水をした。6回にわたり。
東電も、米軍から借りた放水車で放水を敢行した。いずれも、3号炉の使用済み核燃料の保管プールに届いた。自衛隊と合わせ、今日の地上からの放水、計7回で、50トンの水を注入した。成功だ。
この後、東京消防庁の、高いところから放水できる消防車を使っての放水も準備されている。夜半に、決行されるのではないか。
これは、ホースを繋ぎ、海水を直接吸いあげ放水するらしい。これが上手くいくと、水の量に限度はない。だが、消防士は、高い放射線を浴びる。決死の覚悟の放水に違いない。
原発それ自体の電源を復旧するため、送電線を延ばしている、東電の社員や関連会社の人たちもいる。彼らの作業は、原子炉そのものがある建物の中での作業もあろう。これこそ、命を張った作業であろう。
今回の原発事故、東電の判断、対応、さまざま問題はある。だが、現場では、命を賭けている男たちが多くいる。日本を護る戦いに。

今日、オバマは、ワシントンの日本大使館へ出向き、記帳した。
今回の地震発生以来、オバマは、度々日本への協力、連帯を表明している。今日も、「事態の悪化を防ぐため、日本に全面的に協力する」、と改めて語っている。
国を護るため、命を張っている人たちがいる。また、被災者の命を守るため、力を尽している人たちがいる。体力のある人は、ボランティア活動もできる。しかし、そのような能力のない者は、何ができるか。ただテレビを見て、心を痛めている我々には。
差しあたりは、義捐金を送ることであろう。リタイア世代は3万円、現役世代は、5万円か10万円。もちろん、それぞれの人の稼ぎに応じて幾らでもいいが。差しあたり、この程度を送ることにしたいものだ。送り先はどこでもいいが、私は、日赤へ郵便局から送った。
あちこちに出てくるので、周知のことであるが、念のため、送り先はこれである。

10億を贈ったユニクロの社長や、匿名で1000万を贈った大阪のおばあちゃんに較べれば、何とも微々たるものであるが、草の根の一般大衆としては、まずは、こうしたいものである。
しかし、草の根の義捐金も、バカにはできない。仮に国民の1割の人が私の思うようにしてくれれば、5〜6000億にはなろう。阪神淡路大震災の時の義捐金総額は、1800億程度だった、という。その3倍程度にはなる。
愚にもつかない雑ブログであるが、私のこのブログを見てくださっている人には、1割と言わず、10割の方にそうしていただきたい、と願っている。