400年間最大規模。

東北関東大震災、その人的被害は、阪神淡路大震災ほどではないだろう、と思っていた。しかし、そうではなかった。
マグニチュードも、9.0に引き上げられた。史上4〜5番目の規模だという。
今日、宮城県警の本部長は、こう語った。

宮城県内での死者、1万人に及ぶのは間違いない、と。

この映像は、一昨日、宮城県南三陸町を襲った大津波。

被災前の南三陸町は、こういう町だったそうだ。

今日の南三陸町。町中、すべてがなくなっている。住民、1万7000人の内、1万人が不明だという。

岩手県でも。
これは、被災前の陸前高田市の町並。

一昨日、大津波は、その陸前高田をも襲う。

今日の陸前高田。市街地のほぼすべてが水没。1万5000人が不明。
このふたつの町に限らず、あちこちの町、壊滅している。東北関東大震災での死者、数万人となる恐れが出てきた。

今夜、菅直人、国民に対しこう語る。
たしかにそうだ。それを乗り越えなくてはならない。克服しなければならない。

菅直人、こうも語る。これも、現代ならではの厄介な問題だ。

昨日、1号炉の建屋が吹き飛んだのに続き、東電、福島第一原発3号炉も、厄介な状態にあるらしい。
圧力弁を開き、注水を続けている。しかし・・・・・、という状態が。
水位が下がると、炉心溶融を起こす。メルトダウンだ。危ない。

2号炉も、同様な状態にあるようだ。
原子炉への冷却水の注入はじめ、想定していた対応手段、想定外の津波の威力で作動しなくなった、という。

福島第二原発でも、同じようなことが起こっている。
電力供給、原発に頼らなくてはならないのは、致し方ない。世界の潮流であろう。化石燃料の枯渇、また、地球環境の問題から言っても。しかし、核クライシスの問題はある。
今、世界のメディアのトップニュースは、東北関東大震災である。特に、海外メディアが取りあげているのは、原子炉の問題。
今日のニューヨーク・タイムズのウェブサイト、そのヘッドラインも、これである。
N.Y.タイムズ、死者が急激に増えた、ということと共に、地震後の核危機拡がる、という見出しを掲げている。地震後の核危機局面にメルトダウンを避けるためのスクランブルをかけている、という記事も。
日本は、原発の大規模な放射能汚染を防ぐことができるか、今、世界中が注視している。

今、福島第一原発の半径20キロ以内、福島第二原発の半径10キロ以内には、避難指示が出ている。
東電の電力供給も落ちている。間に合わない。明日から関東一円、東電初の計画停電が実施される。一日3時間程度の停電となる。電気ばかりでなく、水道、鉄道に影響が出る。医療関係にも。交差点の信号も、その間は消える、という。非常事態が起こっていることには、間違いない。

話ベタな人であるが、東大の准教授、こう言っていた。
400年の間、かって無かった規模の地震である、と。