地震、津波、火災。

これほどの揺れは、初めてだった。
遅い昼飯を食べようとしていた。まさにその時、グラグラッときた。揺れがやまず、だんだん大きくなり、棚の上のガラクタがバラバラと落ちてきた。ガラクタ連中、あちこちから私のところに来た連中であるが、多少傷んでも仕方ない。
カミさんは、素早かった。大きな揺れがおさまると、まず玄関のドアを開けに行った。集合住宅、ドアが変形し開かなくなる時がある。そのため、大きな地震の時には、まずドアを開けよが鉄則。次に、犬の名を呼んで抱いていた。私の事は、その次。
宮城県北部を震源地とする大地震、マグニチュードは、7.9から8.4となり、暫くすると8.8となった。史上5番目のデカさだという。Google EarthのUSGSでは、マグニチュード8.9となっている。とてつもなく大きな地震だった。
その後も、余震が間断なく続いている。こりゃ大きいぞ、というものも含め。数百キロの岩盤が動いたので、これからも余震は続く、という。
今回の地震、何と言っても、津波の怖さを思い知らされた。大津波が、あちこちの海岸部を襲った。

4時すぎぐらいの映像だったか。

やはり、4時過ぎの仙台近辺。

そのころ、九段会館の天井が落ちた、というテロップが流れた。

千葉の市原のコスモ石油のタンクが燃えている、という映像が流れた。

そのころの福島県相馬の映像。

やはり、4時ごろ宮城県名取付近を大津波が襲った。

大きな津波が、海岸から離れたところまで、田畑を飲みこんでいく。

この映像では、左の方から津波が迫る。
映像上での、震度や警報、その時々の余震のものである。

名取川へ、津波に飲みこまれた家や車が次々と流れこんでいく。
実は、昨日、”死”を扱ったクリント・イーストウッドの映画『ヒアアフター』を観た。その初めのころに、主人公のひとりが大きな津波に飲みこまれ、臨死体験をするシーンがある。映画での津波、迫力ある映像であった。それが、現実のものとなった。

3時すぎの岩手県久慈の映像が流れた。やはり、大津波が襲っている。

3時半ごろの岩手県釜石の映像。
新たに流される映像、あちこちに大津波が襲っていることを知らされる。

関東以北、鉄道はすべて止まっている。電話もほとんど繋がらない。これは、新宿あたりか。

その8時ごろの新宿駅前。帰れない人多い。

市原のコスモ石油の火災、隣りの石油施設へも広がる。
これは、10時すぎの映像。陸上からは近づけないため、海上から消火活動にあたっている、という。

そのころ、この映像が流れた。陸上自衛隊東北方面隊のヘリが、8時すぎに撮影したもの。
気仙沼で大規模な火災が発生している。4.5キロと2.5キロの範囲で、大規模な火災が発生している、という。
この時点での死者、不明者、このような数字であるが、明日になれば、おそらく、数千の数になるものと思われる。
原子力緊急事態宣言も発令され、福島第一原発の半径3キロ以内の住民に対し、避難指示も出された。
明治以降、国内観測史上、最大の地震だという今日の地震、今でも、余震が続いている。