けじめ。

アメリカの対応、素早かった。
今日、国務省日本部長・ケビン・メアを更迭、国務次官補・キャンベルは、アメリカ政府を代表して謝罪した。駐日大使・ルースを沖縄へ派遣、県知事・仲井真弘多へ謝罪していた。
これで氷解したワケではない。ケビン・メアにしたところで、ついついあらぬ方へ、と口が走ってしまったこともあろう。しかし、国を背負っている者の発言、アメリカは素早いけじめをつけた。
これも急に浮上した、民主党衆院議員・土肥隆一の問題も、これに倣うべきではないか。
韓国で、”竹島(韓国名・独島)の領有権主張の中止を日本政府に求める”、という共同宣言文に署名した土肥隆一、今日、衆院政治倫理審査会会長及び党常任幹事会議長の役職を辞任した。当然である。
「文面を十分に精査せず、・・・・・キリスト者として接していたので、あまり国家を背負った意識はなかった」、と言っている。そうであろう。しかし、村会議員や町会議員ではない。国会議員である。国家を背負っている。役職を辞したぐらいでは、ことはすまない。
議員辞職をすべきであろう。ことは、国家の主権の問題なのだから。
土肥隆一は、菅直人の側近だそうだ。それなら猶のこと、菅は土肥に議員辞職を迫るべきだ。従わぬ場合には、離党勧告、それでも従わぬ場合は、除名すべきじゃないか。それをやれば、内閣支持率、10%は上がるだろう。
そんなことより、国家の主権に関し誤った国会議員にけじめをつけられない菅直人、落ちるところまで落ちる。
今日は、3月10日。東京大空襲の日である。
1945年(昭和20年)のこの日、アメリカは東京の下町に大空襲をかけた。300余機のB29爆撃機で、焼夷弾の雨を降らせた。この日の死者、10万人を超える。
ヨーロッパ戦線での、米英軍によるドレスデン大空襲と並ぶ、一般市民への大虐殺だ。ドレスデンは東京よりはずっと狭い町だ。町のあらかた、ほとんどすべて破壊され、焼きつくされた、という。15年ほど前訪れたドレスデンの町、教会も美術館も町の中、きれいに復興されていた。東京も復興した。しかし、66年前の今日、多くの人たちが殺された。
このこと、忘れちゃいけない。
東京都慰霊堂で行われた追悼式典、4選出馬を決意した都知事・石原慎太郎が追悼の辞を述べた。慎太郎、和民の前会長や東国原なんかが手を挙げているのを見て、考え直したようだ。こりゃイカン、と。
それはともかく、慰霊の式典には、高円宮妃・久子さまと長女の承子さまが参列されていた、という。だが、私には、このような場には、皇太子にも出ていただきたい、という思いが、どうしてもある。広島、長崎の原爆ばかりじゃなく、わずか3時間足らずの間に、10万人以上の日本人が殺されたんだから。
水運史もいいが、日本の近・現代史にも、より興味を持っていただきたい、と願っている。