たしかに、日本、病人だらけ。

例年この頃、私にとっては検査の時節である。
今日は、エコーと消化器の内視鏡の検査をした。胃は少ししか残っていないので、その前後も含めてのもの。暫く前には、半年毎の、肺のCT検査があった。これも、少ない肺を、これ以上削らないようにするためのもの。
数日後には、腸の検査がある。去年まではお尻からの内視鏡で見ていたが、どうも途中でひっかかるらしく、今年はバリウムを入れてのものに戻る。病院では、これを”注腸”、という。
私は、これを”カエル”、と呼んでいる。カエルのいなくなった今の子供は知らないだろうが、昔の子供は、カエルのお尻にムギワラを刺し、空気を吹きこみ遊んでいた。残酷なことをしていたものだが、ゲーム機やケイタイのない時代だ。こういう遊びをした。注腸、これに似ているんだ。ただ、ムギワラが何かの管になっただけ。吹きこむ方から、吹きこまれる方に、立場が変わっただけ。トホホだ。
その後には、歯の検査がある。年金以外収入のなくなった今では、もうそんなバカなことはしないが、仕事をしている頃には、インプラントを何本も入れた。いいですよ、と医者に言われて。これの検査兼ケアが、半年に1回ある。インプラントでも、キチンとケアをしていないとダメになります、というのが医者の言い分。まあ、今度は、医者の脅しだ。但し、このケア、レントゲンも含め、すべて自費。これも、トホホ。
それはともかく、今日、改めて驚いたことがある。
内視鏡の後、採血をした。12時少し前だった。私の番号は、700番近くだった。都内の大きな大学病院なので、5〜6人の採血係の女性が並んでいる。せっせ、せっせ、と次から次へと血を採っている。まあ、見慣れた光景だ。
その側に、こういうことが書いてあった。「15分に、50人のペースで採血をします。目安としてください」、という表示が。今まで気がつかなかったが、これには、驚いた。まるで、工場の生産ラインだ。それと共に、こうも思った。
たしかに、日本、病人だらけ、とも。