お月さま。

夜、たまに散歩に出る。
散歩といっても、10分か20分程度。日中まったく外に出なかった時などに。まあ、気休めといえば、気休めにすぎないが。
3日前の8時すぎ、東南の方に、丸いお月さまが出ていた。交差点のところで写真を撮った。

一番上が、お月さま。
その左下の檸檬のような明かりは、街灯。その下のふたつの青い光は、信号機の青。その下に小さく見える赤色は、交差する歩行者用の信号の色。

少し経つと信号が変わった。青が赤に。その下の小さな色は、赤から青に。その他は同じ。
それがどうした、当たり前じゃないか、と言われれば、そうである。珍しくも何ともない、と言われれば、それもそう。田舎町のごく普通の風景だ。
お月さまの左側には模様があった。
うさぎが餅をついているようにも、少女のようにも、爪をのばした蟹のようにも、他の動物の姿のようにも、如何様にも見える模様があった。で、ズームで月だけを撮った。

しかし、こうして見ると、月の模様など何も写っていない。ただ白っぽいだけ。月の写真を撮っている人の話によると、周りが暗く、月のみ明るいので、コントラストがきつすぎて露出オーバーになってしまうそうだ。で、白くなる。
丸く見えた月も、やや縦長になっている。この前日が満月だというのに。
だから、この日の月齢は16。輝面比(お月さまが反射する面積)も、90数パーセントあるはずなのに。肉眼でも丸く見えたのだが。
肉眼での感覚的な姿と、デジカメでの機能的な映像、どちらも現。