リーダーの目。

総理を辞めた後、顔の色艶もよくなったように見える鳩山由紀夫、菅直人と小沢一郎の間を取りもっている。自らは、菅支持を打ち出し。
おそらく、来月の民主党の代表選、小沢が出ようが出まいが、菅が勝つだろう。総理続投となる。困った。
今日、経済3団体のトップが菅と会っている。「1年の間に、3人も首相が変わるのは宜しくない」、と続投を支持したそうだ。腹の内では、苦々しく思っていたことだろうが。為替が、対ドル84円を切り、日経平均が8900円を切っている中、何の手も打たないのだから。
有効なる手だてがない、ということはあるが、政治家には、パフォーマンスと言われても、国民に見えを切る、ということも必要。菅にはそれが解かってない。2〜3日前の、日銀の白川とのわずか15分の電話もそう。手詰まりではあっても、せめて1時間程度会って話した、ということを国民に見せなきゃ。
首相になった後の菅直人、生気がない。言うことも、おざなりなことばかり。その目も、おどおどしているように見える。何とか代表選を抜けるまでは、との一念なんだろうが、これが日本の首相か、と思うと情けない。
参院選の後の国会で、質問に立った石破茂が言っていた。「野党時代の菅さんは、論旨も鋭く良かった。私は尊敬(この言葉だったかどうかは定かな記憶でないが、そのような意味合いの言葉を使っていた)していた。それが、総理になった後は、情けないことになった」、と。
たしかに、今の菅、石破の言う通り、そうである。おどおどとした目の男に、一国のリーダーは務まらない。務めてほしくない。むしろ、顰蹙を買うこと承知の上でいえば、さまざま問題を抱える小沢一郎の方がいい。目先のことばかりが頭にあり、自信を持った大局感を打ち出せない菅直人よりは。消費税アップを持ち出しながら、選挙で負けると、それをすぐ引っ込めたなんて、その最たるもの。政治家としての、自信のなさを表わしている。
それはともかく、民主党の代表選、一番いいのは、菅でもなく、小沢でもなく、他の男の方がいいのだが。即、日本の首相なんだから。いないこともなかろう、と思うのだが。誰か若い男で。政治屋力学とは、まったく別次元の話として思うのだが。