暑い日。

3時、高尾の東京霊園へ。学生時代の友人の墓参。
14年前の夏の暑い日、突然逝ってしまった。さまざまな面で、世間の規範からはズレたところのある男であったが、才能豊かな男であった。初めの頃は、やはり学生の頃からの長い付き合いの友と二人で行っていたが、ここ何年かは死んだ男の親しかった人たちも加わり、7人で行っている。
一年に一度、この墓参の日にしか会わないが、皆何十年も前に、生前のその男から紹介された人ばかり。だから、何十年前からの知り合い。世間的には、変わったところが多かった男であったが故に、その男の印象が強く心に残っている人が多い。

東京霊園、今日も青空が広がった中に白い雲。暑かった。
般若心経を一番上手く唱えることができる男が、心経を唱え、他の人は解かるところだけを唱和した。

煙草が好きだった男に、線香と共に煙草を1本手向けた。
酒飲みでもあった。で、その男が最後に酒を飲んだ立川の居酒屋で、皆で飲んだ。
ここ数年、暑い8月の恒例である。