日本さまざま。

いつか、、岡田武史をどこかの国の代表監督に、と思っていた私の夢は、ベスト8入りを逃した昨日のゲームで、儚く潰えた。
しかし、昨日は泣けた。今日も、時折り泣けてくる。なにしろ、今日のメディアの報道すべて、感動的なものばかりだもの。
昨日、テレビを見た各個々人が、ジーンとしているところにもってきて、感動的なシーン、言辞をこれでもか、と流すんだから堪らない。「紙一重だった」、「よく戦い抜いた」、「岡田ジャパン、心はひとつ」、「日本の情熱、永遠」なんて言葉で。よほど冷徹な心を持つ人か、よほどクールな思考ができる人じゃないと堪らないよ。これじゃ。
しかし、中には、こんなレポートもあった。南アフリカからのネット上のレポート。
昨日のゲーム、当事国の人以外が見たら、”しまった”と思うだろう、それほどの凡戦だった、退屈な試合だと思うだろう、と書いている。この人、外国人ではない。サッカーをずっと追っている日本人のレポーターだ。私たちは、興奮し、敗戦に、そして、日本代表の奮闘に涙を流したが、客観的にゲームを見れば、そういう見方もあるのだろう。お互い点は入らなかったし。
今日、昨日の第2ゲーム、スペイン対ポルトガル戦の、抜粋されたところだけではあるが見た。スペインが1対0で勝った試合。たしかに、点は入っていない。しかし、華麗なパス回し、強烈なシュート、その攻防、見ていてハデ、たしかに面白い。さすがFIFAランク2位と3位の試合だけのことはある、と感じた。たしかに、日本対パラグアイ戦とは違う。
しかし、それはそれだ。私たちには、昨日のゲーム、残念ではあるが、大満足だ。楽しませてくれた。泣かせてくれた。
この間、いつの間にか、国会は終わっていた。カナダでのG8とそれに続くG20に、菅直人が行っていた。たしか、各国の財政債務の立て直し、なんてことを首脳の皆さん話していたようだ。W杯の影で、まったく印象が薄いが、参院選も始まっているようだ。
大相撲の野球賭博のこともあった。特別調査委員会の処分勧告を相撲協会が呑んだ。
明日帰ってくる、岡田ジャパンの興奮が収まった何日後からは、また、この問題が喧しくなるだろう。
それにしても、”正義の味方だ。悪の巣窟・相撲協会を、天に代わりて成敗してくれる”、とでもいう印象がある調査委員会の座長、伊藤滋という人、私には少し違和感がある。早稲田の特命教授となっているが、しばらく前までは東大の名誉教授(名誉教授は、暫くでなく、ずっと名誉教授ではあるが)だった人だ、と思う。
たしかに、法は法であり、法律を犯しちゃいけない。悪は悪でもある。また、相撲協会の皆さんのマネージメント能力にも、問題はあろう。
しかし、伊藤さんの、”国に、国民に代わりて、成敗を”、との態度には、ちょっと貴方、と思う。この人、伊藤整の息子だそうだ。伊藤整は、こういう人ではなかった、という印象があるのだが。