政治家の資質。

4日前、鳩山由紀夫も小沢一郎も辞めた方がいい、一議員になった方がいい、と書いた。ついでに、菅直人も一議員になった方がいい、とも書いた。
2日前、鳩山と小沢は、一議員となった。しかし、菅は今日、一議員どころか総理大臣になってしまった。社長が辞めたら副社長が継ぐのが当たり前、との常識通りとなってしまった。惨敗必至と言われている参院選を控え、真っ先に手をあげたのは、いかにも菅らしい。いつか総理に、とずっと思っていた男であるから、どのような状況であろうともオレはやる、との思いがあったのであろう。
しかし、このところの菅、ズルかった。普天間の問題にもコミットせず、政治と金の問題の問題にも言及していなかった。昨日まで。副総理の立場でありながら。いよいよオレの出番だ、へたに関わらない方が、と思っていたのだろう。だから、そんな菅にも一線を退け、と私は思っていたのだが。だが、ズルさということも、政治家の資質のひとつなのだろう。
しかし、それ以上に、前原誠司や野田佳彦などの腰の引け方には、少しガッカリした。火中の栗を拾いたくない、ということは解かるが、これまたズルい。今は菅にやらせ、難しい懸案が落ちついたら、オレたちがやる、と言ってるようにも思える。ズルい。政治家の資質のひとつかもしれないが。
樽床伸二WHO? と思った。民主党の黄門が、七奉行と呼んでいる男は、仙石由人、岡田克也、前原誠司、以下、野田、枝野、玄葉、6人までは知っている。だが、樽床が、7人目の奉行だとは知らなかった。七奉行は、反小沢のはず。しかし、樽床は、小沢陣営の票を集めた。ある程度の票を。変わり身の早さも、政治家の資質のひとつなんだな、きっと。
だがしかし、本質からは外れることを承知で言うと、それ以上に必要な政治家の資質は、したたかさだ。
すべて結着がついた今夜、小沢一郎は、自陣の会合でこう言ったそうだ。菅の任期は9月まで、9月の代表選には、菅の対抗馬を立てる、と。ヒールの面目躍如、ことここに至っても小沢、したたかだ。腰の引けた前原たち、対抗できるのか。
ワールドカップ前の最後のテストマッチ、対コートジボワール戦、岡田ジャパン、惨敗した。
何をしてるんだ、というくらいにシュートを打てない。フォワードが、1本もシュートを打てなくてどうする。終始押されていた、というより怖がっていた。これで、ワールドカップに出るのかと思うと、恥ずかしいくらいだ。
コートジボワールのエースストライカーであるドログバが、闘莉王の膝を受け右手を骨折した。気の毒だ。申しわけない。