おたまじゃくし。

おたまじゃくしである。

昨年の夏、このブログにアブラゼミの写真を10数枚載せたことがある。日本中どこにでもいるありきたりの蝉を、よくもまああれだけ載せたものだ、と笑われた。蝉をあれほどいっぱい見るのは、何十年ぶりだったので、嬉しかったんだ。なんの変哲もない、アブラゼミばかりだとはいっても。
おたまじゃくしを見るのも、何十年ぶりであった。これもまた、珍しくもなんともないものなのだろうが。10日ちょっと前、桜を見に行った帰りに飲んだ、八王子の料理屋、「うかい鳥山」にいた。

この料理屋、庭内に川が流れていたり、池があったりするが、小さな水芭蕉園もあった。花は過ぎていたが、そこに、このおたまじゃくしがいた。
写真の中央、黒く見えるところは、すべておたまじゃくしである。もごもごとしているようにも見えた。

群れ(?)から離れ、泳いでいるヤツもいる。1センチちょっと、2センチはなかった、と思う。
この日の桜見物の案内役、そして、この店に連れてきた古い友人のHは、これはガマになるおたまじゃくしだ、と言っていた。植物ばかりでなく、動物には、より詳しい男なので、そうであろう。この可愛いおたまじゃくしが、あのごついガマになるのであろうか。

重なりあってかたまっているヤツもいれば、ちょろちょろと泳いでいるヤツもいる。かたまっているヤツは、生き残れるのかな、と思う。思えば、凄い数のようだし。
そういえば、2〜3年前、やはりこの日の案内役のHの案内で、筑波山へ登ったことがある。登ったといっても、往き帰りは、ケーブルカーとロープウェー、他の連中は山の上のほうへ歩いて行ったが、私はケーブルの駅の近所の食堂で、コーヒーを飲んで皆を待っていた。だから、正確には、登ったというのではなく、行ったというべきだろうが。
それはともかく、その時、お土産屋に、筑波山名物の四六のガマがいた。水槽のようなものに入っていた。小さなヤツだったが、4〜5匹入っていたように記憶する。。確かに、前足が4本、後ろが6本、四六のガマであった。その店で、ガマの油の軟膏を買ったが、いつの間にかどこかにいってしまった。
ヒョットして、このおたまじゃくしの中にも、四六のガマになるヤツがいるのかもしれない。これだけいるんだから。

もう少し近づくと、こうである。
元気に泳いでいるヤツと、重なりあっているヤツとの関係、気になるが、より多くのヤツがちょろちょろと泳ぎまわるといいが、そう思う。
これを撮ってから10日少しになる。みなそれぞれ大きくなっているであろう。