逆さの山崎さん。

この写真、どなたもご存じのものだろう。

半月ほど前、スペースシャトルで宇宙へ行った山崎直子さんが、国際宇宙ステーションの中で、記者会見をした時のもの。男性の宇宙飛行士は、普通の姿勢だが、女性の飛行士は、皆さん逆さまになっている。
宇宙なんだから当たり前、重力のない世界なんだから。逆さまになっていても、頭に血が昇る(落ちる?)なんてことはないんだ、という程度のことは、私でも知っている。でも、何か面白いので、NHKのニュースで流れた時、慌てて撮った。こりゃ面白い、山崎さんが地球に帰ってくるまでには、一度この写真を載せよう、と思って。
まあ、半月あることだし、と思っていたら、山崎さんは、昨日帰ってきてしまった。
その間、山崎さんが、物資を移送する責任者であったことも、沈着冷静にロボットアームを使い、何かの修理をしたことも知っている。何か、というのは忘れたが。また、去年の暮から長期間、宇宙に滞在している野口聡一さんと共に、握り寿司をつくっていたことも、小さな琴を弾いていたことも知っている。その都度、新聞でもテレビでも報じられたので。
「瑠璃色の 地球も花も 宇宙の子」、という俳句も詠んでいた。
その句を送ってきた時には、鳩山が、核サミットでアメリカに行き(散々コケにしてくれたな、あの時は。問題ありとはいえ、日本のトップを)居なかったので、官房長官の平野と松戸(山崎直子さんは、松戸市の出身。だから、彼女は、松戸ばかりでなく千葉県の誇りなんだ。私も千葉県人)の中学生が、画面を通して山崎さんと話していた。
碌でもない、というか、しごく当たり前のことしか覚えていないので、先ほど、JAXA(宇宙航空研究開発機構)のサイトを見てみた。難しいことも、易しいことも、出ていた。今月末の締め切りで、俳句の募集もしていた。山崎さんの歩み(もちろん、野口さんのものもあります)も。リンクしている、NASA TVを見てみたら、現実的なものから、シュールな映像までが流れていた。
それらのことは、一切省いて、女性陣が逆さになっている上の写真に戻る。
男女を問わず、黒いシャツを着た人と、青いシャツを着た人がいる。たしか、長期滞在者の中には女性が一人いる、ということを何かで読んだような気がする。写真には、一人だけ黒いシャツの女性が見える。ということは、黒シャツは、長期滞在の宇宙飛行士で、青シャツは、今回スペースシャトルで行った飛行士だな、おそらく。
面白いのは、山崎さんの髪の毛。この時ばかりでなく、逆さになっている時の山崎さんの髪の毛は、その前髪のあたり、いつも立っている。日本人は、概ね直毛だから、当たり前といえば当たり前のことだが、どこか、オバケのQ太郎を思わせる。オバケのQ太郎は、毛が3本だが、山崎さんは、もちろん、もっとある。その違いはあるが、どこか。
先端の宇宙科学者と、オバケのQ太郎をゴッチャにして、ほんとに、ゴメンナサイ、ね、だ。そういえば、今日は水曜日。日本の初代女性宇宙飛行士・向井千秋さんのダンナの向井万起男のコラムが朝日の夕刊に載る日だ。
どうしてここに、向井万起男の名が出てくるのか、日本の初代女性宇宙飛行士のダンナである、という理由ではない。以前からこの雑ブログに、お付き合いいただいているお方には、お解かりでありましょうが。
それはそれとして、野口さんと山崎さん、日本人が2人同時に宇宙に滞在するのは初めてのこと。凄いことだ、と報じられていた。宇宙での日本の存在感を高めた、と。
そう思う。地球上での日本の存在感、日に日に薄れていくものな。
少し遅くなったが、逆さになった山崎さんの写真、貴女方に、頑張ってもらいたい。