雪降った後の桜。

とても寒かった昨日、夜半の雨は雪に変わったらしい。
朝起きたら、車の屋根などには、まだ薄っすらと雪が残っていた。
午前中、病院へ行く用があり、終わった後、その近くの公園へ行った。桜木があるはずだ、と思って。雪が降った後の桜木、どうなっているのか、と思って。
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昼近かったが、陽の当たっていないところには、まだ、粗目の雪が残っていた。


桜木は、あった。公園の中、何本もの桜木が並んでいるところがあった。
オッ、遠目には、まだ花が咲いているように見えるじゃないか。
多くの残り花があるように見える。雪が降ったというのに。

近寄ってみると、残る花もあるが、やはり桜蘂のみになったものの方が多い。

より近寄ってみると、こうだ。
鈍い朱色の桜蘂が多い。

もっと近寄ってみると、中には、こういう枝もあった。
蘂のみになったものより、まだ、花弁をつけているものの方が多い。昨日の夜中は、冷たい雪に降りこめられていたというのに。耐えていたのだな。ただ、ひたすらに、じっと。
だが、よく見ると、5弁を保っているものもあれば、2,3弁は落ち、残っているのは、2,3弁というものもある。中には、ひと片のみがかろうじて、しがみついているものも見られる。健気ではあるが、切なくもあるな。

桜蘂も降っていた。
夜半の雪と雨に打たれ、疲れた感じのテーブルとベンチには、散った花びらと共に、くったりとした桜蘂も張りついていた。土の上にも。
もの思わせる桜蘂が。