家庭教師。

鳩山由紀夫と小沢一郎が、京都で会談したという。
ヘェ、京都まで行ってか、と思ったら、どうも、稲盛和夫が2人を呼び、3人で飯を食ったようだ。鳩山と小沢、後見人の稲盛先生同席じゃないと、まともなキチンとした話はできないんだな。
昼間には、与謝野馨が、今の自民党じゃダメ、民主党をやっつけるために新党を作る、と言って離党届を出した。自民党もなさけない状態だが、”なさけなさ”に於いては、民主党も負けてはいない。双方、”なさけなさ、たよりなさ”、の競争をしているようなものだから。
思いあまって、民主党の後見人の稲盛和夫、鳩山と小沢の2人を、京都に呼び寄せたのだろう。なにしろ、この2人、可愛いことは可愛いのであろうが、稲盛が描くリーダー像からは、相当ズレているもの。
「創業者 稲盛和夫」、という稲盛和夫のオフィシャル・ウェブサイトには、「素晴らしいリーダーとなるために」、という、稲盛のリーダー論を記したところがある。そこには、こう書かれている。
・事業を成功させ続けるためには、心を高め、徳のある人格を築きあげていかなくてはならない。
・リーダーは、常に謙虚でなければならない。
・バランスのとれた人間性を持たねばならない。
この他にも、”稲盛先生の仰ること、ごもっともです。肝に銘じます。”、ということが、何カ条か記されている。
”徳のある人格”とか、”常に謙虚で”とか、”バランスのとれた人間性”とか、2人には、耳の痛い言葉だろう。せめて、耳が痛い、とでも思ってくれればいいのだが、どうも、そうではないので、国民は、困っている。
暫くの間、たまには2人を呼んで、食事を奢ってもらうことが必要だろう、稲盛には。別に夕食でなくても、昼飯にソバでも食べさせて、ついでに、お説教のひとつも垂れてもらうことが。
民主党の、そして、鳩山や小沢の後見人である稲盛和夫、いわば、2人の家庭教師でもあるのだから。