穏やかな初日。

師匠の高砂が、天皇賜杯と優勝旗を返還した。理事長の武蔵川が、朝青龍問題につき謝罪した。
朝青龍のいない春場所、それ以外、平穏に滑りだした。
上位陣は、順当に勝った。大関取りの場所となる把瑠都も、初日そう固くなることもなく、勝った。
一人横綱・白鵬の独走か、と言われているが、とのアナウンサーの問に、解説の北の富士、自分も経験があるが、必ずしもそうとばかりは言いきれない、と言っていた。しかし、白鵬と他の力士、力の差がありすぎる。ここ暫く、白鵬の優勝が続くであろう。
それにしても、露払いに黒海、太刀持ちに旭天鵬、という大型力士を従えた、白鵬の土俵入りは、見応えがあった。美しかった。
新入幕力士が、3人出たのは、久しぶりだ。
新弟子採用第2次検査でやっと通った、身長167センチの磋牙司。あの舞の海より、2センチ低い。この制度ができて以来、第2次検査合格組で入幕を果たしたのは、平成16年9月場所の豊ノ島以来、2人目だそうだ。頭頂部が、薄くなっていた。相当の稽古を積んできたのだろう。二桁の勝ち星を狙う、と抱負を語っていた。
モンゴル出身としては、15人目の入幕力士だという、徳瀬川。身長190センチを超える大型力士だ。
そして、隠岐の海。島根県隠岐の島出身。島根県出身の幕内力士は、大正11年以来、80何年ぶりだそうだ。
中で、今日の相撲を見た感じでは、モンゴル出身の徳瀬川が、将来幕内上位、三役に上がる力士じゃないかな、という印象を持った。身体もあるし、取り口にも外連味がない。今日は、負けたが。
荒れる春場所、大阪場所。穏やかな初日であった。
今場所は、さほどの荒れは、ないのではないか。