引退を決断しろ。

今日、横綱審議委員会委員長の鶴田卓彦が、相撲協会理事長の武蔵川を訪ねている。
初場所千秋楽の翌日、25日に開かれた、内館牧子出席の最後の横審定例会合、他の横審委員の意識に変化をもたらしたようだ。
この次、朝青龍が問題を起こしたら、引退勧告をするべし、という意見に、出席委員11人中10人が「諾」、としたんだから。この日は、まだ泥酔、暴行騒動の真相が、解かっていなかった日。内館は、横審委員として、最後の仕事をしたといえる。真相が解かりつつある今、引退勧告の線は、強まりつつある。
今日、横審委員長の鶴田が、協会理事長の武蔵川を訪ねたのも、実情を聞く為。そして、臨時の横審会議を開く考えを伝える為。ただし、鶴田は、個人として、と言っているが、本来は、横審委員長として、と言うべきだろう。
いずれにしろ、横審としては、もう引けないだろう。ここで引けば、その存在価値が問われる。
武蔵川は、今、高砂に調べさせてる、としか言わず、どうも、臨時の横審会合には、難色を示したらしい。腹が座ってない。武蔵川の腹、出張ってはいるが、座ってはいない。
横審から、朝青龍の引退勧告を突きつけられたら、協会としては、解雇せざるを得ないだろう。半年、3場所程度の出場停止ぐらいでは、国民が納得しないだろう。相撲離れがおこること、間違いない。
ヤンチャなヒール、朝青龍ファンの私には、朝青龍のいない土俵は、寂しいが、ことここに至っては、仕方ない。一般人への暴行、さらに、ウソをついた。日本の社会を甘く見た。日本社会をなめたことをした。さらに、彼にとっては、相撲は、金の成るスポーツだと考えていたろうが、相撲は、日本の伝統文化のひとつだ、ということを考えなかった。
朝青龍の為に、ひとつ斟酌すれば、相撲協会から解雇処分をくう前に、自ら引退しろ、と言いたい。
永住権は取っているが、日本国籍取得の申請はしていない朝青龍、モンゴルに帰り、事業を行うこともいいだろう。また、格闘家として、抜群の身体能力を持っている朝青龍、相撲とは別の格闘技の世界へ行くのもいいだろう。
今まで、力道山以外、プロレスにしろ、その他の格闘技にしろ、相撲出身の男が成功した例はない。横綱を張った東富士にしろ、輪島にしろ、双羽黒にしろ、曙にしろ、みんなそうだ。相撲の横綱なんて大したことないな、と思われている。実は、私は、そのことを、以前から、大変残念なことだ、と思っている。
だが、朝青龍ならば、どんな格闘技の世界でも、十分やれる。身体能力は、申し分ない。身体も、半年くらいトレーニングすれば、どの格闘技にも対応できる身体になる。なにより大切な、ガッツもある。他の格闘技の世界で、相撲の横綱の強さを見せてもらいたい。
朝青龍、やはり、日本の伝統文化には、馴染まない。引退しろ。そして、他の世界で、その能力を存分に発揮してもらいたい。
朝青龍にとっても、それがいい。