憲法。

曇り、一時晴れ。
ルール破り、天皇の政治利用の問題、昨日の小沢一郎の発言が、火に油を注いだ。
改めて、日本国憲法を読んだ人も多かったんじゃないか。私も読んだ。第一条から第八条までの、天皇の条項を。
「天皇の国事行為は、内閣の助言と承認のもとに行われる」、との小沢の発言、たしかに、その通りである。しかし、ルールを破り、明らかに天皇を政治的に利用している、という行動をとり、しかもあの「一部局の官僚が、・・・」、との恫喝、小沢は、国民の9割を敵にまわしたであろう。
今日、習近平と会った、谷垣禎一も志位和夫も、共に、小沢こそ、憲法をよく読め、と言っていたが、たしかに、そうだ。
天皇も、穏やかに習近平と話されていたが、内心は、小沢は困ったヤツだな、と思われているだろう。その役者の立場、状況、また、次元も異なるが、数年前の園遊会での米長発言同様だ、と思っておられるのでは、と私は、考えている。「私を困らせてくれるな、国を誤ってくれるな」、と。
今回の問題は、憲法の条文解釈というよりは、憲法が内包する国民の心情、という問題だ、と私は思う。
今日、警視庁は、小沢邸の警備を強化したそうだが、小沢ほどヒール(悪玉)の似合う男は、少ないな。オレの言うこと、為すこと、解からぬヤツは、それでいい、百万人と雖も我往かん、オレはオレの思う道を進む、との小沢の行動哲学、周りの人間には、迷惑だ。
小沢を制御できない民主党の連中も、周りの人間であるが、国民もまた、周りの人間なんだから。一から十までヒールを自任の小沢、自らの信念を、ヒールを、貫くであろう。だが、来年の参院選は、勝てないだろう。