松井、連発。

晴れ、後雨。
本当は、このこと、明日書きたいのだが。松井、3試合連発、と。しかし、待ってられない。
なにしろ、明日も、DH(指名打者)制のないナショナル・リーグのホーム・スタジアムでの試合。松井秀喜が打席に立つのは、代打でのただ1回のみである。ただ1打席、1試合ひと振りでホームランを続ける確率は、やはり低いから、今日書くことにする。
今日、時差の関係で、現地では昨日の夜だが、松井は、代打で登場、ホームランを打った。一昨夜に続き、2試合連発となるが、今日のは、1試合1打席でのホームラン、価値がある。
先月初め、大リーグのレギュラー・シーズンが終わった後、その成績が今ひとつ、と感じた私は、ポスト・シーズンでは、特大の逆転満塁本塁打を打ってくれ、と書いた。逆転満塁本塁打とまではいかなくとも、逆転本塁打か満塁本塁打は打ってほしい、と思っていた。ここぞという時に。
しかし、DH制のない試合でのひと振りでそれを成すのは、たやすくはない。「やった。松井、3連発」、と書きたいところだが、2連発でも大したもの、と気を鎮め、今日とする。明日の1打席、三振かボテボテのゴロの後では、実は昨日まで2試合連発だったんだが、なんてことを書かねばならず、気が抜けたものになってしまうから。
それにしても、ポスト・シーズンの松井、まあまあ調子はいい。地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズ、と勝ちあがり、ワールド・シリーズを戦っているヤンキース、松井の今日までの成績は、12試合で、打率2割9分7厘、ホームラン3本、打点7である。比率から言えば、レギュラー・シーズンのデータを上回っている。その調子だ、松井。
相手・フィリーズのホーム・ゲームでは、あと2試合、それぞれ1打席ずつしか打席に立てないが、その後、ヤンキー・スタジアムに戻れば、5番DHで1試合4〜5回は打席に立つ。
しかし、代打、松井の声がかかるのを、ダグアウトでじっと待つ松井のことを考えると、いじらしい。名も富も名誉もある男、なによりデカイ身体の大男を、いじらしいも何もないものだが、松井については、そう思う。フアン心理、というものだろう。
今日のヤンキースの5番は、キャッチャーのポサダ(職種柄、ピッチャーの配球を読むのが上手い、ということだろうが、どのチームでも、キャッチャーには、強打者、巧打者が多いな。ポサダもそうだ)が入っている。だが、A.ロッドのあとの5番には、やはり、松井が入るのが座りがいい。
ワールド・シリーズ、現在、ヤンキースの2勝1敗。しかし、フィリーズは、昨年のワールド・チャンピオン、巻き返すだろう。いや、巻き返してほしい。3勝3敗で最終戦まで持ちこんだ展開になってほしいな、と願っている。
そうなれば、松井もあと10回ぐらいは打席に立てることになる。そこで、あと2本、ホームランを打ってもらいたい。内1本は、逆転本塁打か満塁本塁打を。