達成感。

薄日。
集合住宅に住んでいる。
何棟もある大規模集合住宅で、5〜600世帯が住んでいる。管理組合法人なるものがあり、立候補者がいない限り、回り持ちで理事という名の世話役が回ってくる。
「とうとう順番が回ってきちゃったか。オレなんか役に立たないんだが。しょうがないな」、となった組合の世話役、1年経ち、今日で無罪放免、終わる。
リタイアした後、完全な隠遁、隠棲を目指し、世の為、人の為になることは、なんにもしていない日常を送る私、1年間なんにも役に立たず、役目を終えた。申しわけないな、とは思いつつも。
しかし、世の中、私のような役立たずばかりでなく、一所懸命組合の為、組合員である住民の為、力を注ぐ人が多くいる。仕事を持ちながら、無報酬でありながら、使命感を持って働く。頭が下がる思いである。私のような役立たずの碌でなしから見たら。
そのような人の一人も、今日退任した。近所の寿司屋で行われた慰労会で初めて知ったが、管理組合法人の理事を5年間やり、その内、4年間は理事長を務めた、という。
委託先の管理会社への管理費を引き下げ、システムを変え、光熱費等のランニングコストを下げ、住民からの苦情その他もろもろの訴えに自ら対応し、敷地内の緑や花々に気をくばりと、これじゃ次に理事長になる人はいないんじゃないか、と思ったほど(幸いにも、理事会での発言から見て、明晰な頭脳を持つと思われる男が、新理事長になったが)。
適当な対比ではないが、厚労相の長妻を思わせる。使命感に溢れた人、立派な人は、すぐそこの市井にもいるんだ。今日で理事長退任、達成感があったんじゃないかな。そう言えば、野村も昨日で退任となったが、この人は、集合住宅の野村だ。
野村のこと、昨日書くべきだったが、岡田の「お言葉」発言にかかずらっている内に、眠くなり、はしょってしまった。
やはり、頼れるピッチャーの数がなく、敗れたが、8回のピンチにエースの岩隈を投入したのはよかったな。中1日の掟破りの起用だったが。野村の執念を見た。その岩隈が、スレッジにホームランを打たれ、完全に引導をわたされたのもよかった。野村の最終試合らしくて。
ゲームには敗れたが、野村は、達成感を持ったんじゃないか。野球人生の。梨田も加わっての両軍選手による胴上げは、オマケといったものだが。
それにしても、野村は、野球界の功労者だな。野球を単なるスポーツから、社会現象に成した。野球ビジネスという観点からいえば、十分役目を果たした。