枠組みを変える。

晴れ。
昼過ぎ、週に一度行っている近所の学校へ行き、1時間半授業を受け(明日になれば半分は忘れ、来週には殆んど憶えていないが、まあ、それでもいい)、学内の喫煙所で若い学生たちと他愛もない話をし、ラーメン屋で遅い昼飯を食い、その後、新宿へ出て世界堂で額縁を予約し、ジュンク堂で少し本を買い、途中、ドルーチェでコーヒー・ブレークならぬタバコ・ブレークをし、秋葉原のヨドバシへ寄り、、夜帰宅。
生産的なことは、何もしていないな、私の一日は。
それにしても、オバマの一日は忙しい。いや、碌でもないお前とオバマの一日を一緒にするな、ということは、重々承知。そういう肩肘張った話は、横に置いといて、といった話である。
鳩山との初会談(たった25分とは短いな、と思ったが、その後、ロシアのメドベージェフやその他の首脳と会わなきゃならないんだから、よく考えれば当然だ)、イスラエルのネタニヤフとパレスチナのアッバスとの仲介(うまくいかなかったようだが)、その後、国連総会での一般演説をした後、安保理での議長役。世界のリーダー・オバマは、忙しい。
単独行動主義からの脱却を述べ、核削減、廃絶の必要性を謳い、テロ対策、中東和平への関与、地球環境への取り組み等々、国連総会でのオバマ演説、世界のリーダーたるにふさわしい。
それよりも、安保理での演説。核兵器のない世界を目指すという演説、核大国による従来の枠組み、従来秩序を変えるものである。今年4月のプラハでの「核兵器を使用した最初で唯一の国として・・・核廃絶への責任がある」との演説の、まず第一歩の具現化であるが、その採決の映像は、興味深かった。
安保理15カ国、全会一致で挙手をした。メドベージェフや胡錦涛、サルコジ、そして鳩山も、皆、神妙な面持ちで手を上げた。テレビ画面には映らなかったが、ブラウンもそうであったろう。議長のオバマは、左手でバンと木槌を叩いたように見えた。オバマの顔には、「頼むぞ、みんな」、という意思が表れているように感じられた。
平坦な道ではない。だが、世界のリーダー・オバマは、確実に、従来の世界秩序、枠組みを変える第一歩を踏み出した。