出足よし。

晴れ。
昨夜発足した新内閣、出足がいい。スピード感がある。
外相の岡田克也は、核の持ち込みを含む、米国との密約4案件の調査を事務次官に命令した。厚労相の長妻昭は、後期高齢者医療制度の廃止を、国交相の前原誠司は、八ツ場ダムの建設中止を、財務相の藤井裕久は、補正予算の一部凍結を、文科相の川端達夫は、アニメの殿堂の見直しを、総務相の原口一博は、国の出先機関の原則廃止を等々、各大臣、矢継ぎばやに命令、指示、見直しなどを打ち出した。
いずれも、今日未明に行った。ということは、昨夜の閣議で、時をおかず一斉にやる、とでもいう申し合わせがあったものと思われるが、そうであっても、このスタート・ダッシュ、スピード感はいいんじゃないか。選挙公約の実施であり、当然ではあるが、おそらく、地方自治体その他あちこちで摩擦が生じるだろう。が、国の行く末を考え、良しとすれば、押し切ればいい。
彼らの言っていること、全ていいとは思わない。しかし、この機会に、自分たちでいいと思っていることは、ばんばん実施していくことが肝要。ドラスティックな変革、改革が必要だ。仮に失敗したら、また、野に下ればいい。
翻って、自民の総裁選、石破茂が出馬を断念した。推薦人20人が集まらなかった故、とのこと。残念だ。河野太郎は、なんとか20人の推薦人を確保したらしい。が、これで、谷垣禎一が次の総裁になるのだろう。
石破茂52歳、河野太郎46歳、この機会に自民党も、この二人で総裁を競わせる、ぐらいの思考の転換を図らなくてどうする、と考える。自民党にとっても、新しい保守へドラスティックに変化する、またとないチャンスなんだから。
自民党も、まだ心底応えていないな。国民の審判の総括ができていないな。残念だ。
そういえば、朝日の夕刊中面に、「新宿流し60年 マレンコフ逝く」という記事があった。11日に82歳で亡くなった、という。
3〜40年前、新宿・ゴールデン街を夜な夜なほっつき歩いていた頃、よく行きあった。丸顔で、マレンコフにほんとによく似ていた。今では、全く知られていないが、スターリンが死んだ後、ソ連の首相となった男だ。たしか、短い期間で失脚した。
本家のマレンコフは、短期でいなくなったが、ゴールデン街のマレンコフは、60年もの長期間、「ギター流し」という職を全うしたんだ。これもまた、凄いことだ、と私は思う。
鳩山政権の出足とは、少し外れたが。