大阪三題(2) ワッハ上方。

10時すぎホテルを出てワッハ上方へ。
大阪へ行く度にワッハ上方へ行こうと思いながら、その機会を逸していた。大抵はミナミのホテルに泊まっているので、ほんのすぐなのであるが。今回は行った。
なんばグランド花月のすぐ前の吉本興業のビルの中にワッハ上方はある。

なんばグランド花月。
よしもとの牙城。

芸人のこと、ほとんど知らないが、ああこれはって顔がいくらもいる。

グランド花月の真ん前、よしもとのビル。
よしもと漫才劇場は、よしもとの若手芸人が出ている模様。料金はグランド花月の約半分。ここで芸を磨くってことだろう。

ワッハ上方は7階。

ワッハ上方、正式名称は大阪府立上方演芸資料館。
横山ノックが知事の時に造られたそうだ。

5階はよしもと漫才劇場。

こういう資料がある。
入学案内である。

吉本総合芸能学院のパンフ。

中面を見る。

よしもとクリエイティブカレッジのパンフ。
吉本興業、芸能、お笑いをアカデミックな研究対象として捉えている。

7階に上がる。
ワッハ上方・大阪府立上方演芸資料館の入口横。
ワッハ上方、日本唯一の笑いの資料館である。

真ん中上はエンタツ・アチャコである。その下は砂川捨丸・中村春代。共に第一回の上方演芸の殿堂入りに選ばれている。

資料館には上方演芸に関する書籍や雑誌の他、視聴覚資料が約3000本ある。それらを読んだり、観たり、聴いたりすることができる。
ただし、資料館内での撮影は認められていない。

私は、この捨丸・春代、ダイマル・ラケット、京唄子・鳳啓助などが入った1時間少しのビデオを観た。

ワッハ上方、小規模の資料館であるが、いかにも大阪らしい施設。
吉本興業のビルに入ってはいるが、大阪府立の施設であることも大阪らしいと言えよう。

ワッハ上方を出てグランド花月の前にくると、着ぐるみの人形に抱きついている女人がいた。
私は、12時から行われる叔父、叔母の偲ぶ会へ。
千日前から難波駅前を通り、御堂筋の向こう側のホテル内の料理屋へ。歩いて10分ばかり。
それにしても、大阪ミナミの難波近辺、中国人の多いことに驚く。町中の半分の人は中国人じゃないか、と思うほど。

叔父、叔母を偲ぶ会、12時から3時ぐらいまで。
写真の横に小さな木の十字架がある。叔父、クリスチャンであった。叔父が満101歳を目前にして旅立った時、私はこのブログに、「昇天、大往生」と記した。
数日後、叔父の娘である従妹のJからメールが来た。
「ブログ読みました。プロテスタントでは「昇天」はキリストが天に昇ることで、一般ピープルの信者は「召天」を使います。カソリックでは「帰天」を用いるようです。」、との。
一般ピープルである叔父の旅立ちは「昇天」ではなく「召天」である、ということを学んだな、ということを思いだした。


今日終日、外へ出ていた。
夜帰ってきた後ニュースを見ると、稀勢の里が敗れていた。
稀勢の里、無理である。
本人は出るつもりであるようだが、休んだ方がいい。2場所でも3場所でもじっくり休んでケアをするべきである。
そうでなければ稀勢の里、悲劇の横綱となるに違いない。
稀勢、余計なことを思い煩うことはない。休め。休んで元の身体に戻せ。
半年や一年、棒に振ってもいい。相撲好きの日本人、万全な体調で戻ってくる稀勢の里を待っている。