冬の記憶(2) 江戸川のスノーボーダー。

関東地方に20年ぶりか30年ぶりかの大雪が降った翌日、2月9日は、一転いい天気であった。ピイカン、ピーカン。
午後も大分たち外へ出た。あちこち多くの雪が残っている。しかし、日の光を正面から受けたところは、地肌が表われているところもある。
江戸川の堤へ行った。さぞや趣きのある雪景色であろうと。
ところが、そうではなかった。何も遮るもののない堤防、朝からの強い太陽に照らされ、雪は溶けていた。
江戸川の堤防を暫らく歩く。と、何とスノボーをしている男がいる。
30代半ばと思われる男。カミさんと思われる女性と、3〜4歳の男の子もいる。「写真を撮ってもいいですか?」と訊くと、「いいですよ。どうぞ」との返答。

さすがスノボーダー、だぶだぶのパンツに半袖のTシャツ。
スノボ野郎、こうでなくっちゃ。

堤防のスロープを滑り下りる。

跳んだ。

その後、半袖のTシャツのスノーボーダー、ジャンプをするところに雪を盛る。
大きなシャベルで雪を持ってきてジャンプの個所を整える。

大きなシャベルで雪を持ってきてはトントンと雪を固める。

スロープからジャンプへの傾斜も整ってくる。

ヨーシ、いくぞう。

ソチ五輪の開幕直後である。スノーボード・ハーフパイプで日本の中学生と高校生がメダルを取るのは、この後であるが、スノーボードのスロープスタイルは前日にあった。
「このボードはオリンピックのボードと同じなんですか?」、と訊いた。
「基本的には同じです」、と半袖Tシャツのスノーボーダーは答えた。

半袖Tシャツのスノーボーダー、何度も跳んだ。
ダブルコークやテン・エイティー(1080)は、当然無理。
しかし、スリー・シックスティー(360)をやった。
縦回転ではなく、横回転ではあるが。

3〜4歳のボクは、プラスティックの塵とりで滑る。

半袖Tシャツのスノーボーダーは、まだまだ滑る意気込みである。3〜4歳のボクも、将来のリュージュかスケルトンの選手を目指している模様。
「ありがとうございました」、と言ってその場を離れた。
心に残るスノーボーダーであった。