15歳と18歳。17歳にも取らせてやりたかった。

スノーボード・ハーフパイプ、15歳の中学生と18歳の高校生がメダルを取った。
15歳の平野歩夢が銀、18歳の平岡卓が銅。「ショーン・ホワイトを抜く」、と語っていた15歳の平野歩夢は、ヒョットしてやるのじゃないか、と思っていた。が、18歳の高校生までやってくれるとは思わなかった。
今日も外へ出ていたので、彼ら二人の決勝の跳躍は見ていない。しかし、予選でのジャンプは見ている。絶対の王者・ショーン・ホワイトには敵わないが、空中への飛び出し、縦へ横への回転、イキのいいパフォーマンスを披露していた。そうではあるが、二人もが表彰台とは驚いた。

フラワーセレモニーでの平野歩夢(左)と平岡卓(右)。
真ん中の男は、絶対の王者・ショーン・ホワイトではない。優勝したのは、スイスのユーリ・ポドラドチコフ。ショーン・ホワイト、何と4位となってしまった。驚いた。
今日未明、同時刻、スキー・ジャンプの金メダル大本命・高梨沙羅が苦戦していた。今季のワールドカップ13戦10勝、勝つに決まっている高梨沙羅が。

高梨沙羅の1回目、3位。
3位ではあるが、まだ笑顔があった。
ウインド・ファクターがプラス3.1、追い風だ。少し条件がよくない。

高梨沙羅の2回目。
少し緊張しているように見える。

高梨、滑りだした。

跳びだした。

いつもの高梨のような気がした。が・・・

着地。距離も伸びなかった。課題のテレマークも入らなかった。

ここまでで2位。

この後、フランスとドイツの選手にも抜かれ、高梨沙羅、4位となる。
高梨沙羅が優勝しないことなど、誰が考えたであろろうか。ましてや、表彰台すら逃すことなど。
残念無念。
ほぼ同時刻、日本の15歳と18歳の少年が、スノボーでメダルを取っていた。17歳の少女にも、メダルを取らせてやりたかった。

今日、8時すぎ帰ってくると、スキー・ノルディック複合、後半のクロスカントリー10キロが始まるところであった。
渡部暁斗、前半のジャンプで2位。1位のドイツ、フレンツツェルとの差、僅か6秒。この差は、あって無きようなもの、ということらしい。

たしかにそう。渡部暁人とフレンツェル、二人で交互にトップを取りあいながらレースをコントロールする。

後続のグループが追ってくる。

二人で競る。
ドイツのフレンツェルは、現在ワールドカップポイント、トップの選手だそうだ。そして、渡部暁人は第2位だという。現在のワン、ツーで競っている。

渡部、最後にはフレンツェルに振りきられてしまった。4.2秒の差。銀メダル。
それより、後ろからの追いあげを心配した。3位のノルウェーの選手のゼッケンは20。1分以上の差で出たはずである。それが、4秒足らずの差に縮まっている。ハラハラさせてくれた。

フラワーセレモニー。
アナウンサーは、メダルを取ったと言っている。しかし、出てきた1〜3位の選手、小さな花束は受け取っているのだが、メダルは受けていない。国旗の掲揚も国歌の演奏もない。
一体どういうことなのかな、と思っていた。
表彰式は改めて行なう、ということらしい。
15歳と18歳の表彰式も。その時には、17歳の少女のことを、また思い出すことであろう。