穏やかな眠り。

藤沢で行われた島谷晃の通夜から、今戻った。多くの人が来ていた。昔のサークル仲間も多く集まった。
島谷は、穏やかに眠っていた。
昨年、癌があちこちに飛び火し、余命2〜3年と言っていたYが、夫人に伴われて式場に現れた。思いの他元気であった。背骨は何本かとったが、奇跡的に良くなった、と話していた。
病気のことなどあまり聞かなかった島谷が急逝し、余命云々と言っていたYが生還した。ひょっとして島谷、Yの身代わりになったのかな、と一瞬思った。
通夜の会場を出た後、昔の仲間15〜6人で飲んでいた仲間の携帯に電話が入った。永くアメリカに住んでいるSからの電話。今、日本に着いた、とのこと。通夜には間に合わなかったが、明日の葬儀には、と。急遽パサデナから駆けつけた。
愛すべき腕白坊主が、そのまま60代半ばのじじいになった、というところもあった島谷だが、夫人に伴われてとはいえ列席したYといい、西海岸から飛行機に飛び乗ったSといい、島谷、むかしの仲間を引きつける磁場を持っていた。
愛すべき男であった。