思うこと。

晴れ。
3週間前の5日、このブログにカナダ訪問の後、ハワイへ行かれる天皇、皇后のお二人について記した。アメリカ人の意識下にあるパール・ハーバー奇襲の一点から見て、お二人が真珠湾へ行かれる必然性はない、と。
今週火曜日(21日)発売の週刊朝日最新号(7/31日号)に、「天皇陛下と真珠湾  なぜ訪問しないのか オバマのヒロシマと違うのか」との3ページにわたる記事がある。しかし、14,15日の2日間オアフ島に滞在されたお二人が、真珠湾に行かれるべきだった、というのか、行かれなくて当然、というのか、この手の記事によくある如く主旨がはっきりしない。
どうも私には、真珠湾攻撃そのものと、宣戦布告前の奇襲との差異は、今や大したことではない、ということになっているのか、二国間の問題として、と思えた。一か所のみ、「開戦の通告が遅れた」との文言はあったが。しかし、本当にそういうものか。ヘンなところに愚直なところのある私には、どうもそうは思えない。オバマが広島へ来ることと、天皇がパール・ハーバーへ行かれることとは、まったく異なることである、と思っているからである。
もし、オバマと天皇の広島、長崎、そして、パール・ハーバーへの相互訪問が、同次元の事柄だということなら、話は簡単である。もちろん、最高難度の外交折衝となろうが。
外務省の元高官や竹下から村山まで7代の内閣の事務方トップの内閣官房副長官を長年務めた石原信雄の話も記述されており、これまでもアメリカ大統領と天皇の相互訪問は、日米和解の象徴として、度々検討されてきたとのこと。天皇の政治行動はあり得ないが、現実には最高度の政治事項でもあること等々。それは解るが、いずれも、攻撃自体と通告なしの攻撃とを同列に置いたもの。私から言わせれば。
記事は、真珠湾へは行かれなかったが、第2次世界大戦やベトナム戦争の戦死者が埋葬された国立太平洋墓地へは参拝された、と締められている。女性記者の署名があったが、3,40代の記者だな、と感じた。私のこだわりは、もう古いのだな、とも感じた。
さらに言えば、私はこう思っている。ロシアとの間の戦略核削減交渉がさらに進展し、北朝鮮やイランを含めた途上国、新興国の核不拡散の折衝の目鼻が見えてきた時、その時には、オバマはきっと広島と長崎に来るであろう。日米二国間の状況如何にかかわりなく。真珠湾とは別次元の問題として。
名古屋場所千秋楽、白鵬は朝青龍を下し1敗を守り、予想通り優勝した。朝青龍も意地をみせた。互いに捲き替えあう攻防、見応えあった。
しかし、朝青龍5敗、やはり、寂しい。年間6場所、完全制覇の、あの朝青龍を知っている身としては。
出る出る出島、今場所で引退。大関在位2年、陥落後8年も取ったんだ。現実とプライド、考え続けた8年だったろう。